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『えー、デリバリー?』

「コンビニ弁当と変わんないじゃん」

「少しは気を利かせて下さい」


回らない寿司屋は予約が取れなかったから、そそくさと職員室に来て寿司を強請った。

電話は止み始めたらしく、雑談に花を咲かせてたから躊躇いなく。

すると、早速電話を掛け始めたからルンルンで回る椅子に座って待っていると出前だった。

行きつけの高級寿司屋に電話かけてたんじゃねえのかよ!という事でケチケチ言う。



しかし、相手は生徒を窓から投げた男と、生徒の身の安全を保証せず教室を爆破した男だ。

3対2でも心細い。掛かってきた電話を放置して醤油を容器に注ぎ出した。あれ、横取り?



「頼んでやったんだから文句言うな」

「食いたくねえなら俺らが食うぞ」

「「『いいえ、いただきます!』」」


サーモンとマグロを両手で常時持ちながら、寿司を醤油に付ける。寿司はわさび抜き。

無一郎はタマゴを美味しそうに食べている。モグモグタイムが始まっていた。

しのぶ姉さんは余ったものを上品に口へ運んでいる。わさびつけてるし。おっとなー!



美味しいね、そうですね、そうだね、と寿司を完食。デザートがなかったからまた愚痴を零す。

その声に反応したらしい宇髄は、頼まれてねぇからなーとこちらに近づいて来た。

そして、本来なら寿司が入っている容器に手を伸ばして一瞬固まり、此方を振り向いた。



「……お前ら、俺らのは?」

「えっ、私たちに買ってくれたんじゃないんですか?」

『三人前だったから、てっきり……』

「九人前だよ!!!」


結局、もう一度九人前を頼み、私達はワイワイやってる教師陣を隅っこで見る羽目になった。

私達が食べたのより、ネタが豪華な気がする。ウニとか、数の子とかホタテとかなかったよ?



「おい、そろそろ半になるぞ」

「未成年はとっとと家帰れやァ」


現在時刻は22時19分。勿論、鬼が出る時間帯だ。だが電話は、未だに鳴り止まない。

つまり、先生達は帰れないし帰る気がない。それに比例して私と無一郎、どちらは帰れない。



「僕達は、宇髄さん達が鬼に襲われない様に待ってるんだけど」

『二人いた方が安心でしょ?結構な人数だし』


私達の意図を理解した宇髄達は、半になったら切り上げて帰ることにしたらしい。

その間に無一郎は、校長室に日輪刀を取りに行った。今世には刀鍛冶の人達いないのかな?

確か錆び付いてたと思うんだよねー。あの刀じゃ下弦も斬れそうに無いや。ピンチ!

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鬼滅からニーワークになってきとる... - きみさん、16話の夢主ちゃんが言っているセリフ?が「しのぶ姉さん」ではなく、「しのぶさん姉さん」なってますよ。(上から目線みたいですみません...) (2021年8月6日 21時) (レス) id: 91fa929b57 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - そっか、中間テスト…。私は五月末に終わったところです…。ちなみに高1だよ!七月になったらまた私はテストが…(絶対勉強さぼっちゃう人)頑張ってくださいね!! (2021年6月3日 0時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
S_t0606(プロフ) - 更新停止中?何故 なーぜぇ (2020年8月5日 21時) (レス) id: 3664f0360e (このIDを非表示/違反報告)
レーナ - 面白い小説を発見☆頑張ってくださいー (2020年7月9日 18時) (レス) id: c89295cbe6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:二見 | 作成日時:2020年6月30日 6時

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