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'18 ページ18

その人達は、私を屋敷に招いた。其れは其れはひろーい、お屋敷に。私は、金持ちが大嫌いだ。つまり、此奴らも大嫌いだ。でもこの人からは……悪い印象を受けなかった。

第一印象で、金持ち風情が感じられなかった。だから付いて来てしまった。私より強いように見えなかったし。



「君の名前は何と言うんだい?」

神来社(からいと)。神来社ゆずり』

「そうか……神来社……」



目の前の男は、私の苗字を聞いて目を細めた。それから顎に手を当てて、考える素振りをした。黒い服を着た男も、同じような行動をした。

……そうだ。哀れめ哀れめ!軽蔑しろよ!
私は、神来社家の義娘だ。



「本名は何かな?」

『!!……どうして』


黒い服を着た男は、訳が分からないという顔をしている。ああ、私も訳が分からないよ。
今日初めて会ったのに、どうしてその事に気付いたの?



「君はさっき、苗字を復唱した。それは、私たちに印象付けたかったから。」


何だ、この人……



「そして君は、私達に良い印象を持っていない。そこで、神来社家の人間だと印象付け、早々に切り上げようとした……と、考えたんだよ」


全部当たってる……



「一番の決め手は、神来社家が養子を取ったと云う噂を聞いたからかな」

『……あんた、誰?』

「名乗っていなかったね。私は、鬼殺隊当主の産屋敷 耀哉だよ」

『私に何の用ですか』


攫って何かをする気なのか?否、違うな。それなら名前は聞かない。きさつたいとか云う隊が関係してるっぽいな。あの家出れるんなら何でもいいけど。



「その前に、君の本名を……」

花喰(はなばみ) しき』

「………花喰」


今の家に買われてから、名前も変えられた。人に名乗る時も、前の名を言うなと言われた。まぁ、普通に言っちゃたんだけど。



「今度は私の番だね。君を此処に連れて来た訳は、鬼殺隊に入って欲しいからなんだ」

『……勉強じゃないなら良いですよ』

「君は良いにしても、親御さんの許可を得なければならないんだよ」

『そうだけど、神来社(うち)は簡単だと思うよ。金さえあればね』


金持ちらしい産屋敷さんなら楽勝だとか。直ぐにでも家出られそうで良かった。
これで妹にも会え……全然会えないじゃん。



『でも一つ、条件付けて良いですか?』

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鬼滅からニーワークになってきとる... - きみさん、16話の夢主ちゃんが言っているセリフ?が「しのぶ姉さん」ではなく、「しのぶさん姉さん」なってますよ。(上から目線みたいですみません...) (2021年8月6日 21時) (レス) id: 91fa929b57 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - そっか、中間テスト…。私は五月末に終わったところです…。ちなみに高1だよ!七月になったらまた私はテストが…(絶対勉強さぼっちゃう人)頑張ってくださいね!! (2021年6月3日 0時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
S_t0606(プロフ) - 更新停止中?何故 なーぜぇ (2020年8月5日 21時) (レス) id: 3664f0360e (このIDを非表示/違反報告)
レーナ - 面白い小説を発見☆頑張ってくださいー (2020年7月9日 18時) (レス) id: c89295cbe6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:二見 | 作成日時:2020年6月30日 6時

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