検索窓
今日:3 hit、昨日:25 hit、合計:183,354 hit

十三話 ページ13

 隠を解いて、生きていたあの姉さんのように間を詰めた。

 「なんだお前もつまらないな」と両面宿儺が吐き捨てながら威力が目に見えるほどの斬撃が来る。
 ……が、途端に堅で防御を固めたのでかすり傷で終わる。


 それを見た両面宿儺は目を見開いて______、





 ニヤァと不気味な笑みを浮かべた。





 ブワァッと鳥肌が出来た腕をさすりながら、即座に後ろへと飛んで悪寒の原因を見た。


 両面宿儺が高笑いして「女」の「お」を言っている途中で、また近づいてオーラを込めた右手を両面宿儺の顔に打ち付ける。


 当たった瞬間、今度は両面宿儺の胸元を蹴ってまた後ろへと飛んだ。


 両面宿儺は距離なんて関係ない攻撃をしかけてくるが、作っておいて損はないだろう。




 喋っているところを遮られたのがよっぽどイラついたのか、額に青筋が立ち、口調の荒らさはヒートアップしていた。



 「女」
 「私の名前、Aなんですけど」
 「ハッ、阿呆が。どうせ、覚えなくても同じだろう」
 「ああ? 自分は両面宿儺って覚えて貰ってるくせに自分と戦った者の死くらい覚えておかないの? それとも馬鹿なんですかぁ?」



 ぴきり、と男の青筋が増える。
 


 「くだらん。覚える必要のない人間を覚えず何が悪い」


 ぷっちーん! と今度は私のキレた音が脳内で響く。


 「全部だよ!!!!」と私は叫んだ。


 あっちはハエがうるさいとでも言うかのように面倒くさそうな顔をしていた。


 それが目の前で死んでしまった恩人達をまた侮辱しているように見えた。




 そうだ、名前はまだ決めてないアレを発動しよう。





 私が深呼吸をすると何を思ったのか、両面宿儺は出しかけていた腕をすとんと下ろして、こちらをじっくり観察し始めた。


 両面宿儺は今まで以上に真面目な顔になっていた。

十四話→←十二話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (204 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
424人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , HUNTER×HUNTER , クロスオーバー   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください楽しみにしてます (2022年8月30日 1時) (レス) @page18 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - この展開からどうなるんだぁー。楽しみすぎて夜しか眠れない。 (2022年8月28日 21時) (レス) @page16 id: 6bb8b6637d (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - 面白くて好きです!更新は体に気をつけてです! (2022年8月27日 19時) (レス) @page12 id: 6bb8b6637d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:_ | 作成日時:2022年8月24日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。