緊張と安心と ページ19
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ほぼ完徹で迎えたテスト。直前まで確認をしていたはずなのに、不安で、ドキドキして、少し落ち着けなかった。
他の練習生のパフォーマンスを見ていて気づいたらやって来た自分の番。
レベルテストの時には感じなかった極度の緊張。
どうやら僕は隣にヒョンたちがいないとダメなようで。評価室に入る前に体の震えを抑えるのに必死だった。
「Kグループ イ ハヌルです。よろしくお願いします。」
そう言った時には歌詞もダンスも全部飛んでいた、と思う。
どういう訳かそこからの記憶はほとんどなくて、ただ楽しかったような気がする。
これは寝なさ過ぎて限界が来たんだろうか。ふわふわとした意識の中でトレイナーの皆さんにお辞儀をして、誘導されるがままテレビのある別室へ
部屋に入って少しするとバンッとテレビがつき、映し出される自分の名前。
なんだろうこれは、と思っているとALL STARの字が映し出される。
「……………………へ?」
果たしてこれは自分の評価であっているのだろうか。ふわふわとした頭では上手く処理することができずに、周りを見渡しスタッフさんを探す。
「ハヌルくん、オールスターだよ、君が!だよ〜。おめでとう〜」
なんて言われてしまって、そうか、オールスターなんだ、と何故か納得した僕はヒョンたちの元へ帰る。
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「ハヌルヤーー!!!!すごいじゃん!!」
「俺!ハヌルが1Pickだわ!」
「オールスターなんだろ!言わなくてもわかるぜ!」
「いやもう本当にハヌルか疑うくらいすごかったよ!」
部屋に帰ると何故か揉みくちゃにされる僕。と、よく分からないことを言っているみんな。
寝不足の僕に何を言っても何もわからないなーとなりながら引っ張られるがままに動く。
「あ、よじゅにひょーん。ひょんびにひょんと、ごぬぎひょんと、ゆそぷひょん」
「ぼく、おーるすたーらしいんですよーびっくり……ですよね…………」
次に目が覚めるとなぜか僕はゴヌギヒョンの腕の中で、紫色の服を握っていた。
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りんゴリ子(プロフ) - 素敵なお話なので名前変換できると嬉しいです (1月9日 12時) (レス) id: a0c18f2b4d (このIDを非表示/違反報告)
ろんな(プロフ) - 行かん開きすぎて読みづらいです... (1月7日 0時) (レス) @page17 id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 主様のお話すごく好きです!!これからも更新頑張ってください😚💕読むことがとても楽しいです!! (1月6日 21時) (レス) @page20 id: 11232c2a4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくてぃ | 作成日時:2024年1月4日 18時