We are せくしーぞーん！_2_ (ページ34)

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side red

なんにも考えたくない

そう思って出てきたのはいいけど

やっぱり恥ずかしいことをした

反省しながら楽屋に戻った

みんな目を丸くしてオドオドしてるけど

何も変わらず対応してくれた

その日のことも何とか自分なりに上手く笑えた気がした

それから何回か人と話す時は平気でも

帰ってから変な気持ちになって呼吸が落ち着かないことも多かった

そんなある日に声をかけてくれたのは

風磨くんだった。

あんなに酷いキャンセルの仕方だったにもかかわらず

なぜ俺に……………

風磨｢なぁ勝利、｣

勝利｢………なに、風磨くん｣

風磨｢お前なんか言ってねぇことあるんだろ？｣

勝利｢そんなこと、｣

風磨｢俺にはさ、勝利のことわかんないよ。お前の気持ちは自分にしか分からないから｣

言葉が詰まった

心の中で鍵をかけていたものが飛び出した気がした

手が湿ってる

やっとその感覚で涙が出ていることに気がついた

風磨｢だからこそ、もっと話してよ。勝利の気持ち知りたいからさ、もっと頼れよ。ひとりじゃねぇし。｣

そのあとは風磨くんが一方的に俺の話を聞いてくれた

時々相づちまでしてくれて

俺の背中がふわっと軽くなった気がした

どうやら俺は

もっと自分自身を知るべきだったみたいです。

なにか信じるものがあればきっといいことがこれからもあるはず

俺は今でもそれを信じて生きている

END

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リクエストありがとうございました！
さときくも素晴らしいですね笑
最近短編集なのに長めになってしまうのでちょっと気をつけます笑
次回はなーさんリクエストの勝利くんメインのお話です！