１４話 ページ15
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「ひしがき」
「レイコ、もういいのかい？もう、一人でも平気かい？」
「───…祖母はたぶん、けして 独りではなかったよ。
ありがとう、ひしがき」
心優しい
「ありがとう」
祖母の友人───…
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「レイコには 会えたかい？ヒドイやつだっただろ」
「………かもな」
レイコさんは たぶん、友人帳を取り返しに妖怪達が自分の所へ
訪れるのを待ったのだ。
寂しさから、一匹でも多くと。妖怪達は そんな中の一匹にすぎない事で 寂しいと───
少女は 少しだけ口角を上げる。
「その中に私の名はないよ。一度 勝負を断ったら、ちょくちょく
勝負しろと訪れるようになったから」
「……」
「けれど、ある日ピタリと…諦めたのかと思っていた。人の命が儚いのも忘れていた…
あいつのことだ、遺品さえ引き取る者もいまいと思って友人帳は私が預かってやろうと
思ったのだが」
ニャンコ先生は、少女を 力強く見つめる。
誰よりも真っ直ぐに。
「 ───…やれるかい、夏目」
「ああ。やりたいんだ」
ほんの少し、騒がしい日々。
「あの…ニャンコ飼ってもいいですか」
「ニャンコ！？ガキの次は ニャンコだァ！？」
「じっ、自分で 世話はしますから！」
妖怪のことは 相変わらず
あまり好きにはなれないが。
「だから、いちいち付いてくるなよ」
「お前がいつ 友人帳を落とすかわからんじゃないか。
言っただろう、見届けると」
それは─── 良くも悪くも、出逢いの一つ。
「…あ、先生。あそこの饅頭うまいんだって」
「何！？食う、食う！」
「ん？でも ニャンコって甘いもの食べていいのか？」
「ニャンコじゃないと言っとるだろうが！」
だが ─── 事件は 何の前触れもなく、突然 起こった。
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霊歌 - 続き、楽しみです！最近の天気、どう思いますか？雨が降ったり、台風がきたり・・・ (2017年10月22日 21時) (
レス) id: 58be3fa0de (このIDを非表示/違反報告)
油冷 - 霊歌さん» ありがとうございます！ (2017年10月17日 20時) (レス) id: 79151c8825 (このIDを非表示/違反報告)
霊歌 - 大丈夫です！それまで楽しみにしてます！！ (2017年10月12日 12時) (レス) id: 58be3fa0de (このIDを非表示/違反報告)
油冷 - 霊歌さん» ちょっとずつの更新になりますがね。気長に待っていてもらえると嬉しいです。 (2017年10月11日 21時) (レス) id: 79151c8825 (このIDを非表示/違反報告)
霊歌 - そうですか・・・続き、楽しみにしてます！！ヒロインの過去、凄く気になります！！ (2017年10月8日 23時) (レス) id: 58be3fa0de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：油冷 | 作成日時：2017年4月22日 18時
