天下の大罪人 ページ9
グラセ「君のポエムは聞き飽きましたよ。僕が代わりに、ここにいる無能な猿に説明します」
「「「「しばくぞ!!!」」」」
天に仇なした大罪人が一人...坂田銀時、桂小太郎、高杉晋助、Aの師匠のこと
グラセ「その名は吉田松陽だ。Aはそれに気づかず、他の三人と別の道を歩んだ。三人は松陽を連れ戻そうとしたけど...失敗に終わった」
朧「...」
グラセ「でも二人は覚えてないんだろ?踏み台になった哀れな人の名前なんか。」
本を高く掲げ、オスピスを本に戻す。
何かを唱える前に魔獣を召喚している場合、彼らを本に戻してからではないと何もできない。これが僕の弱点だからだ
信女「何をする気?」
グラセ「...そりゃあ...殺すんだよ。無能な猿の代わりにね」
定々「成程、私の見立てに狂いはなかったようだ。吉田松陽...そしてA」
定々がAの頭を強く踏む。止められても止まらない
グラセ「我が本を代償とし、神器として此処に来たれ。ソード・クラス!!!」
定々「かような不届き者を生んだがその罪よ」
月詠「銀時!小僧!!!」
先ずは朧を殺さないと意味がない...こいつさえいなくなってしまえば、戦いは有利となる
グラセ「ここだッ!」
信女「...避けられている」
朧「天に噛みつき地に落ちた鬼が、何故またこんな所をさまよっている」
グラセ「銀髪!?」
...奈落って恐ろしいな。異国にはこんなにも強い人がいたよ...女王様
グラセ「あ"っ」
朧「天に全てを奪われた鬼が、奴 隷が、何故また天に吼えている」
グラセ「...」
僕は...女王様に忠誠を誓った...国が誇る魔術師なのに
朧「幾ら喚こうと、幾ら叫ぼうと、お前達の声は天には届かぬ。その慟哭さえもな」
何も守れなかった自分が悔しい
朧「そこで己の血が腐るまで見ているがいい。お前の護ろうとしたものが、あの時のように全て壊れていく様を。」
倒れた僕の傍に落ちてきたのは、動けないままでいるAだった。何も言わなくとも、僕にはわかる
銀時以上の憎しみを感じた
朧「松陽もまた見ていよう。己の命を賭して護った弟子が、何も護る事もできずに無様に壊れていく様を」
「...ぎ...ん...」
終わった
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年3月14日 10時