彼女と彼 ページ14
つまらない新聞、つまらないニュース
唯一の楽しみと言えば...
高杉「...誤魔化すのは容易い。だが見舞いはこれで最後だ」
「そっか。じゃあ結婚して?それか拘束させて。反抗しながら感じるあなたの姿を想像すると興奮するの!!!」
高杉「死にたいらしいな」
二日に一度は来てくれる。暫く江戸にいるそうで、私の好きな花と一緒に病院に来てくれている
その度にプロポーズするのだが、綺麗に完全にフラれるのがオチだ
高杉「それよりも、お前が時々見る和服の女を見つけたぜ。...女と見せての男だが」
「本当?」
高杉「ああ。少女ではなかったが...間違いない。彼奴だ」
「何故そう言い切れるの?」
高杉「写真があったから。」
...写真...信用性が薄いのか濃いのか...
基本写真はブレている。私みたいな天才カメラマン(自称)でなければどちゃくそブレる。あのクソ作者も至近距離でゴリラの物置撮ってるのに、全体モザイク
そんなクソッタレな写真で信じる奴は晋助以外
高杉「これがその写真だ」
「どちゃくそ綺麗やん...!」
「すみませーん、病院から抜け出した天才美女のAと申しまーす」
紅葉「はいはーい...君?この僕と話したいっていう下等種族は」
「殺すぞクソガキ」
腹立つ。ガキとはあまり関わりたくないし、こいつに見下されると更に腹が立つ
こいつの名は尾崎紅葉。以前の名前は最近馬鹿みたいに流行ってるキラキラネームらしいが、その哀れな話はまた後でしよう。物語にも順番はある
「本当に女みたいな見た目...女に憧れた?」
紅葉「ああ。見た目は女、内側は男...この両立ですべての女を魅了している。」
「人を見下す生きてても価値のないクソガキが?」
紅葉「俺から言わせればお前の方がクソガキなんだよ。死ねババア」
「勝手に入らせてもらうわ」
紅葉「お、おい!」
病院側にバレる前に、素早く用を済ませたかった。
尾崎紅葉...おそらくこの名は、あの有名小説家から取ったもの。でもそれで女装する理由にはならない
どうしても気になったのだ。何故幼少から女装をするのか
関係していると思われる本を探していると、一冊の漫画が落ちてきた
「...文豪スゴ...」
紅葉「文豪ストレイドッグス。ストレイドッグスは負け犬って意味だ」
「へー...」
紅葉「今度は退院してから来てくれ。入院中の奴は菌があって困る」
「は?酷くね?」
紅葉「...煩い。早く出てけ!」
無理やり追い出された
「...病院とも関係してそう。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年3月14日 10時