護れた約束 ページ13
グラセ「A...大丈夫?」
「...グラセ...悠平...」
悠平「あのジジイはお前が殺ったのか?」
悠平の後ろにある死体を確認する。紛れもなくあのジジイだ
「ああ...私が殺った。もう表世界に戻れないな...でも代償がこれだけなら、悪くない...」
茂々「何分屋上で起こった事故、真実は誰にもわからない」
「ああ、そ...あれ?」
目を擦った。見間違いかもしれないから頭をぶつけ、もう一度目を閉じ目を開ける
「...将軍様!?」
茂々「そこの者を罰する事は出来ない。無論、ここにいる全員もな」
悠平「感謝します、将軍様」
グラセ「よかった...これで家に帰れる。」
「...」
グラセ「やるべきことをやって、家で食って風呂に入って寝る。いつもの日常でしょ?」
「...ガキが偉そうに...ありがとな」
約束を護れた。護れたよ、先生
グラセ「帰る前に病院だけどね」
沖田「だっさ。ついでに写真撮ってバラま」
「殺すぞ」
沖田の携帯を破壊しながら殺意を向ける。この時点で殺してるようなものだろ、と読者は思うだろう。でも生憎私はあまり流されないタイプだ
「ついでに貧血が良い方向に治ればねえ...」
オスピス「それなら心配ないよ。血ぐらいなら魔獣で何とか出来るからさ!」
「可愛い鼠さんね。ありがとう」
オスピス「どういたしまして!」
薬を飲み、外の景色を見る。綺麗な夜空だ
「...正義、本当にくだらないわね。人間の感情は実にくだらないわ」
グラセ「うん」
「でも...そんな馬鹿すら憎めない。彼奴はそんなもののために戦っているんじゃない...いつだって全てを護ろうとしている。」
グラセ「うん...僕も憎めません。僕の国の王宮でも、みんな目の前のものを護るために戦っていた...この国でも変わらなかったよ」
沖田「別の国から来たのか?」
グラセ「はい。アダム=ユーリエフとソーン=ユーリエフ...弟はともかく、兄に聞き覚えは?」
沖田「ないな」
グラセ「そうですか...まあいっか。」
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:琲世 | 作成日時:2019年3月14日 10時