曲の中には物語が【WT】 (ページ6)

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六兆年と一夜物語(ぶる×きり) ページ6

-ぶるーく(名無し)-
僕は産まれた頃から、皆に恐れられていた。

目が青いからって。

化け物なんだって。

僕の居場所なんて、何処にもなかったんだ。

でも悲しくなんてなかった。

悲しいという感情を忘れてしまっただけかもしれないけれど。

夕焼けで真っ赤に染まった時に、君が現れた。

知らない、知らない、僕は何も知らない。

咜られた後の優しさなんて。

雨上がりの手の温もりだって知らない。

でも本当は、本当は、本当は、本当に寒いんだ。

僕はずっと嫌われて、傷つけられて来たのに、なんで僕はﾀﾋなないの？

夢の一つだって見れないのに。

毎日やってくる暴力と、蔑んだ目。

君はいつしかそこに立ってた。

話し掛けちゃ駄目なのに。

話し掛けたら僕と同じ仕打ちをされるのに。

？「君の名前が知りたいな。教えてくれない？」

『ごめんね、僕、名前無いんだ』

？「一緒に帰ろう？」

僕には居場所なんて無いのに。

帰る場所なんてないのに。

でも君は僕の手を引いたんだ。

知らない、知らない、僕は何も知らない。

君はもう子供じゃない事も。

慣れない人の温もりを感じた。

なんで、なんで僕なんかに関わるの？

見つかれば最悪こ○されるというのに。

僕は毎日君に会ってた。

でも…

日が暮れて、夜が明けて、遊び疲れた時に、君は捕まった。

君は、銃で、撃たれた。

君はすぐにこの世から…

こんな醜い世界、僕と君以外皆いなくなれば良いのにな…

『皆いなくなれば良いのにな…(/_;)』ﾎﾟﾛｯ

？「ねぇねぇ！一緒に遊ぼうよ！」

？「なぁ、ゲームしないか？」

？「一緒に笑おーよ！」

？「…一緒に居ないか？」

？「楽しいよ！」

知らない知らない声が聞こえて来て………………………

僕はその5人に助けられた。

まあその内の1人は僕と前一緒に居た子と似てたし、金髪だったけど。

知らない、知らない、僕は何も知らない。

これからの事も、君の名前だって。

でも今は…楽しそうな君達に着いていってみようかな。

知らない、知らない、あの絶望は…

今はもう、無いんだ！