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〃 ページ7
シーザー「………鮮血のシャボン玉、」
貴女「え？」
ぽつり、と。
本当に唐突に、彼が ひとりごちた。
思わず覗き込んだ翡翠からは、
何の感情も窺えなくて。
貴女「………シーザー、さん？」
シーザー「……Grazie, A」
何のお礼なのか分からなくて突っ立っていれば、
引き寄せられて抱きしめられた。
シーザー「……Aは暖かいな」
貴女「…そりゃあまぁ、生きてるからねぇ」
そう返せば、彼は押し黙って。
私の肩口に顔を伏せた。
シーザー「………どうか、」
あの朱を忘れさせてくれ
(あれから何十年経っても)
(今でも忘れられない)
(シーザーさんには、)
(何か私の知らないことがあるみたいだった)
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作者名：me* | 作成日時：2016年11月26日 23時
