星一つ、空条家 ページ2
ホリィ「いらっしゃい、A！
空条家へ ようこそ！」
ずらっと並ぶのは、沢山の美味しそうなお料理。
…両親が生きていた時に行った、
レストランみたいだった。
貴女「……あの、
…何かお祝いでもあるんですか？」
ホリィ「いやね、
Aが家族になったお祝いよ！
さ、遠慮なく食べて！」
その言葉に呆然として机を見る。
…これ、全部 私のために…？
承太郎「どうしたのA、食べないの？
冷めちゃうよ？」
貴女「…承太郎、」
濃い緑色の、パッチリした目が私を見つめていて、
思わず目を逸らした。
何だか気が引けて、目すら見れない。
貴女「…でも、私、申し訳なくて…」
ジョセフ「なぁに言っとるA！
わしらは家族じゃぞ、
家族に気ぃ使ってどうする！」
ガハハ、と笑うこの人はジョセフ・ジョースター。
世界規模の不動産屋の社長をしているらしい。
この人の娘…つまり私にとっての義母が、
さっきからお台所で
料理を作って下さっているホリィさんだ。
美人だ。いいなぁ承太郎。
…で、承太郎というのが私の隣に座っている彼だ。
同学年で、これからは
一緒の小学校に行くことになるという。
ジョセフ「…シーザーに話をしたらな、
Aに凄く会いたがっておった」
貴女「…私に？」
承太郎「ツェペリさん来るの⁉」
…誰、ツェペリさんとシーザーさんって。
と、食べながら考える。
…あ、この煮魚おいしい。
ジョセフ「シーザー・アントニオ・ツェペリ。
わしの会社の副社長を務めてくれておる。
イタリア人だが女遊びもしない堅実家じゃ。
今度の休みに来ると言っておった。
ツンデレじゃがイイ奴じゃからの、
きっとAも気にいると思うぞ」
貴女「…ツンデレ？」
承太郎「大丈夫だよA、
ツンはお祖父ちゃんにだけだから！」
ジョセフ「オーノー！
承太郎、お祖父ちゃんは傷ついたぞ！」
2人の楽しそうなやり取りに思わず笑うと、
お爺ちゃんと承太郎がまじまじと見てきた。
…な、何？
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作者名：me* | 作成日時：2016年11月26日 23時
