＊ ページ22
空には毎日のように宇宙船が飛んでいる。
もう今更
火星へ行く人はいないだろうに。と
ちっぽけな宇宙船を見て思う。
和也「どうして地球に残ってんのかって」
雅紀「え？」
和也「翔さんに聞かれたんだよ、この間」
ぼーっと、同じ宇宙船を眺めながら
ニノは口元に笑みを浮かべて言った。
和也「懐かしくなってさ。全部。戻れたらいいなーって思う時もあるし、最初から出会わなきゃよかったのにって思う時もあって」
らしくない、長い言葉。
雅紀「後悔してる？」
地球に残ったこと。
思わずそう聞くとニノはフン、と鼻を鳴らし
眩しいものを見るように微笑んだ。
和也「あんたがソレを聞くのかって話よ」
雅紀「だよね(笑)」
懐かしい話。
ニノがそういう表情をするのも分かる。
今は恋人じゃない二人が、恋人だった時の話。
懐かしくて、擽ったくて
少しだけ泣きたくなる。
人が溢れる街中に転がっていた小さなダイヤモンド。
二人の恋物語はそんな感じだった。
和也「兄さん」
バカ、でも。
アホ、でも。
相葉さん、でもないその呼び名を。
たった一度聞くだけで
俺はいつも泣きたくなる。
和也「あのさ」
俺らは家族なんだなって感じるこの瞬間が
嬉しくて、……哀しいから。
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Rin(プロフ) - やよいさん» 数年前のお話ばかりですが、少しでも暇つぶしになれたら嬉しいです！！また他の作品でお会い出来るのを楽しみにしていますね♪ (2022年1月29日 20時) (
レス) id: c4f42edc6e (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 完結まで読ませて頂き、なぜ2人が別れたのか、その後の2人の心理描写、見事です。私も愛し合ってて欲しかったので、最終話読んで、「良かった〜」と叫んでしまいました(^○^) (2022年1月28日 17時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - Rinさん、メッセージ届きました！むちゃくちゃ嬉しいです！他作品も余すところなく、全て読めるなんて！本当にありがとございます！！ (2022年1月28日 17時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - やよいさん» やよいさん、最後まで読んでいただきありがとうございました！なんだかんだ愛し合っていて欲しい2人でした(笑) パスワード承知しました！こちらからメッセージにて送りますね！ (2022年1月28日 13時) (レス) id: c4f42edc6e (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - Rinさんの他の作品も是非読ませて頂きたいのですが、パスワード申請のメッセージらどちらに送ればいいですか？ (2022年1月25日 17時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin
| 作成日時：2018年2月18日 15時
