16話 ページ17
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(チュンチュン…)
ん…
もう朝かしら…。
起き上がると、同時に目覚ましが鳴る。
ブルークはまだ起きてないみたい。
洗面台に行って顔を洗い、朝食を作る。
今日は目玉焼きとチーズを乗せたトーストだ。
ブルークの分の朝食を小皿につぎ、自分の朝食を食卓に置く。
匂いに釣られて起きたのか、いつのまにかブルークが私の足元にいた。
『おはようブルーク。
今日は学校に行くわよ。』
Br「ぅにゃ?」
『ふふふ、今日も可愛いわね。』
寝起きだからか、変な声で鳴く。可愛い。
ブルークに朝ごはんをやり、自分も食べる。
まだぼーっとしている頭で出かける支度を終え、時計を見る。
まだ出発までには時間があるため、本を読む。
読んでる最終にブルークが膝の上に乗ってきた。
甘えん坊さんね。
(ドンドンドン!!)
『わぁっ!はいはい!今行きます!』
勢いよくドアが叩かれた。
大きな音に驚いたようで、ブルークはビクリとはねて私の膝から転げ落ちた。
私は驚きながらも、急いて本を畳んで玄関に向かう。
『どちら様ですか?』
シャ「A!アンタ時計は見たのかい?!」
『え?』
急いで時計を見ると、もう出発時間を過ぎていた。
本に夢中になっていて気づかなかったようだ。
それよりも急がなくちゃ!
鞄と箒と杖を持って、ブルークを抱えて急いで家を出る。
シャ「Aにしては珍しいじゃないか。
やっぱり昨日のこと、気にしてるのかい?」
「昨日のこと」というのは、ディアゴさんの一件のことだ。
『ううん。本を読んでいただけよ。』
シャ「そうかい。まぁいい!
乗りな!アンタの速度じゃ遅刻しちまう!」
頷いてシャーロットちゃんの箒にまたがる。
シャ「しっかり捕まってな!ぶっ飛ばすよ!!」
そう言った瞬間、ものすごい勢いで箒が飛ぶ。
スカーレット(シャーロットちゃんの猫)は慣れているのか、バランスをしっかりとって箒に乗っている。
ブルークは大丈夫かしら…
振り返ると、箒の末端に今にも落ちそうな状態で必死にしがみついていた。
『ブルーク!今助けるわ!』
そう言って手を伸ばす。
しかしその手は空を切った。
ブルークが捕まってた藁がちぎれ、ブルークが落ちてしまったのだ。
『ッシャーロットちゃん!!
たいへん!ブルークが落ちたわ!!』
シャ「?!
スカーレット!」
地面まではとても離れている。
ここから落ちたら命はないだろう。
例え、猫であっても。
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紫苑 - あざす泣 (2023年3月12日 11時) (レス) @page13 id: b2c2939cca (このIDを非表示/違反報告)
千代(プロフ) - 紫苑さん» ありがとうございます!中学受験、ご無理のないように。 (2023年3月12日 11時) (レス) id: 9c62fba3a8 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 最高!中学受験辛いので生きがい泣 (2023年3月12日 11時) (レス) @page5 id: b2c2939cca (このIDを非表示/違反報告)
千代(プロフ) - カスタードさん» ありがとうございます!!モチベ上がったし、今日でテストが終わるのでいっぱい更新します!応援ありがとうございます!!😭 (2022年11月28日 15時) (レス) id: 9c62fba3a8 (このIDを非表示/違反報告)
カスタード - 応援してます!最高すぎてやばい (2022年11月28日 11時) (レス) @page33 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千代 | 作成日時:2022年5月31日 13時