ゆめのなかで ページ18
*dream side
『――あれ、皆は?』
「あ、Aさん!桂さんならもう出陣しましたよ」
『いや小太郎じゃなくて。皆って言ってるじゃん皆って』
そっか、もう行っちゃったか。
なんてため息をつく。
今日の戦場は荒れていた。一回攻めに行ったが、流石に難攻不落で退却。そしてたった今攻めに行ったとすれば――奇襲作戦かな、と頭をひねった。うん、そうに違いない。
兎にも角にも、援護に行こうか。
それとも、留守番をしてた方が良いのか。
『辰馬は休んでるよね?銀時と晋助は――――あ、まさか』
「お察しの通りですよ。敵討ちに行きました、あのお二人は」
『はぁ......』
奇襲というよりも恨み晴らしじゃんか、とため息をついた。
攘夷四天王とか言われてる四人分の三人が先頭に行ってるんじゃ、基地援護がすっ飛んでるはず。――なら辰馬の安全も確保しつつ、防御側につこうかと基地に急ぐ。
(......?騒がしい?)
男共がぎゃあぎゃあ、わやわやとしているのはいつもの事だが。今日はいつもと違い、カキン、カキンと金属がぶつかり合う音。
「まさか......!」
足を速めれば、本拠地である屋敷が襲われていた。
息を切らしつつも、屋敷に向かう。
『Aさん!!ここは俺らが何とかします!確か予備の基地があったはずです!』
「そ、そうだけど......!た、辰馬は!?」
「坂本さんなら、もう数人が予備の基地に連れて行きました!」
『――分かった。......でも、』
私は弓を構えて、屋敷に一歩近づく。ここのつくりは私も良く知っているから、攻めやすい――いや、守りやすいはず。確か弓兵に有利な所があったはず。
『私も一緒に守るから。』
「Aさん......でも」
『ほら、行くよ!』
銀時も晋助も、小太郎もいない今。
私が指揮をとるしか、無いのだ。
『全員、退却だァァァァ!!』
「そっちィィィィ!?!?」
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KR - 幻想郷の神になってみたいさん» コメントありがとうございます!ツッコミ有難いですww (2017年3月9日 18時) (レス) id: 3a54a61494 (このIDを非表示/違反報告)
幻想郷の神になってみたい(プロフ) - 最後まで読んだ時に思わずお前かいっ!(゜д゜)って突っ込んでしまいました……完結おめでとうございます! (2017年3月9日 9時) (レス) id: 320209cd0b (このIDを非表示/違反報告)
KR(プロフ) - まめりんごさん» コメント有難うございます!桂さん良いですよね......!凄く分かります笑。頑張りますね! (2017年1月26日 22時) (レス) id: 3a54a61494 (このIDを非表示/違反報告)
まめりんご - 続編おめでとうございます!私は、桂がダイッスキなので、ホント、この小説にはまりました!!応援してます! (2017年1月26日 19時) (レス) id: 93fa4ba951 (このIDを非表示/違反報告)
KR(プロフ) - 苺(まい)さん» コメントありがとうございます!!と......とてつもない勢い......だと!?嬉しくて跳ね上がりそうでした、更新頑張りますね笑 (2017年1月22日 9時) (レス) id: 3a54a61494 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KR | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/wirall05201/
作成日時:2017年1月21日 22時