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「あん時から、オレずっと辛かったんだからな！」
「なんで」
「…好きになっちまったから。おめーのこと」
松本は瞠目して、すぐに泣き出しそうな顔をした。そして、テーブルの皿を素早く脇に除け始めた。
何をしているのかと大野が思った瞬間、あろうことか、松本はテーブルに片膝を掛けた。
そのまま乗り上げ、立っただけでは手が届かないテーブルの距離を、一瞬で縮め、大野の頬を両手で捕まえると、口付けをした。
ハワイでしたような、官能的で、長い口付け。
柔らかく甘い刺激に、ぼんやりとしていると、夢見るような松本の目がすぐ側にあった。
テーブルに跪いて、大野を見下ろしていた。
「ずっと…キスしたかった。冗談みたいにしたこともあったけど…、あれ全部本気だったんだよ」
再び、唇が降りてくるので、大野は松本の肩を押し止めた。途端に子供のような哀しげな顔になった。
「降りよ、テーブルの上はマジィよ。行儀悪ぃって」
「ん…そう？そっか」
「ほら、ちゃんとお皿戻して」
「ん…」
こういう素直なところは、大人になっても変わらない。大野は、キスの余韻もあって、松本をうっとりと見つめていた。彼を好きな気持ちが、溢れそうだった。
テーブルの上から、愛を告白された。大野は口元が緩むのを止められなかった。
「一回オレからしたこと、あったっけ」
「ライブで！スゲーびっくりしちゃって、マジで」
「ウッソ！そういう体のコントって言い訳してたじゃん」
「って必死に言ったけどさぁ、バレてんだもん」
「誰に」
「多分、ニノ」
「くふ、ふふふ」
大野特有のくすっぐたそうな笑いがかわいくて、松本の胸が高鳴る。目の前の料理など、もうどうでも良かった。食欲も部屋の隅に蹴っとばしたままだ。
「ここ、長野くんオススメのお店だって岡田が」
「え？あ、うん、そう、そうらしいね」
「じゃ、ちゃんと食べとかねーと」
大野は、繊細に盛りつけられた料理に、箸を付けた。
「そっか…」
大野の興味が料理に移ってしまって、少し悄然とした。
「だぁって、今度三人に会ったら自慢できんじゃん。松潤と一緒に長野くんオススメのお店行ったんだよって。すっげーうまかったって言いたいじゃん」
くふくふと笑う大野に、松本は更に胸が高鳴った。倣って、おいしそうに頬張る姿を眺めながら、皿をきれいに平らげた。味の記憶はほぼ無かった。
ただ、美味しさを表現する大野の、くるくると変わる表情が愛おしかった。
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斑野 ニケ(プロフ) - 波智様 有難うございます。頑張ります♪ (2017年5月28日 22時) (
レス) id: bb37b897bd (このIDを非表示/違反報告)
波智(プロフ) - こんにちは。前回のコトは気にしないで下さいね。ニケさんの書く潤智大好きなんです。お互いがお互いに好き過ぎるって分かりキュンキュンします。お二人には幸せになってもらいたい。ニケさんお待ちしております。 (2017年5月28日 17時) (レス) id: 10c6f5bade (このIDを非表示/違反報告)
斑野 ニケ(プロフ) - 波智様 前回お名前間違えちゃって申し訳ありません。読んで下さって有難うございます♪この後いろんな展開があります。本当の愛に辿り着く二人を楽しみにして頂けたら幸いです。 (2017年5月28日 15時) (レス) id: bb37b897bd (このIDを非表示/違反報告)
波智(プロフ) - こんにちは、更新ありがとうございます。純粋で可愛らしい二人が大好きです。メンバーは二人が付き合っていると分かったらどんな反応をするかも楽しみで仕方がありません。ニケさん素敵なお話ありがとうございます。後編楽しみにしています。 (2017年5月27日 15時) (レス) id: 10c6f5bade (このIDを非表示/違反報告)
波智(プロフ) - こんにちは (2017年5月27日 15時) (レス) id: 10c6f5bade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斑野 ニケ
| 作成日時：2017年4月6日 18時
