検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:3,546 hit

~11 太輔side~ ページ11

.


〜太輔 side〜



あれほど寝るなと言ったのに


案の定 Aは寝てしまったのか


ホームルームにAの姿は無かった




それにしても遅い……


いつもだったらホームルームの途中くらいで


謝りながら入ってくるのに


今日はホームルームが終わった今も来ない……



そわそわとAのことを考えながら


時計を何度も見ていると1時間目が始まる直前に


Aが入ってきた




でもなんだかいつもと様子が違う


ふわふわしてるというか


心ここに在らずというか



声をかけてみても

何も言わないから

俺からも特に問いただすことはしないけど

なんかあったのか……?



「授業 はじめるぞー」


ゴリラが教室に入ってきて


俺もAを横目にしながら自分の席へ戻った



「少し異例だが 朝のホームルームで


紹介できなかったから私の授業内で紹介する


転校生だ はいってこい」



ガラッと扉を開けて転校生が入ってきた



黒髪で小柄

一見 歳下かと思うような幼い顔

小柄ながらもなにかスポーツでもやってるのか

しっかりとした身体つき



その時 斜め前からガタッと机の音がして

音のする方を見てみたら


Aがやけに驚いた表情をしていた



…なんだ?知り合いか…??




「 北山宏光くんだ

みんな 仲良くするように」


「北山宏光です よろしくお願いします」


味気のない挨拶

顔はずっと無表情のままだ


まだ慣れてないからっていうのもあるんだろうし

こういう時は俺から話しかけて仲良くなった方がいいよな

先生にも頼まれたし 最初が肝心だ



俺の後ろの席を指定された北山ってやつが

腰掛けた瞬間を狙って

振り向いた



「俺 藤ヶ谷。

学級委員やってるから なんか

困ったことあったら何でも言って

よろしく」


笑顔で目を見て感じのいいように声をかけたものの


…………無視か





まぁ サバサバしてるタイプなのかもしれない

ゆっくり仲良くなってけばいいか




.

~12 太輔 side~→←~10~



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:北山 , 藤北 , 藤ヶ谷
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Keiko | 作成日時:2015年10月17日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。