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『仕事は、苦痛ではありません。確かに疲れてはいましたが、いつもよりはマシなくらいでした。』
「そっか」
『考えられるストレスの原因は、多分お見合いです。とんとん拍子に進みすぎているので、結婚がより現実的になってしまったんです。相手を好きになれるのか不安で、仕方ありませんでした...』
あと、もう一つある。ストレスの原因。
『お見合いしてから、人に見られてる気配を感じています。』
「え？」
『気のせいかもしれませんが、もともと、誰かと付き合うと、何かに見られているような気配を感じていたんです』
「...」
『お見合いの相手と付き合うことになった日、帰ったらポストに手紙が入っていました。消印がなくて、カミソリ付き、中身なしです。毎日届いてます。警察に届けていますが、犯人は分かりません。指紋もなくて監視カメラにも映ってないんです。』
「マジ...？」
『マジです。幽霊かなんかですかね？警察は、多分自作自演とかだと思ってます。まともに相手にされません』
「...、そのさ、視線は社内でも感じる？」
『いえ。公共の場っていうんですか？家の中と会社や取引先とか、入れる人が限られているところでは感じません。人通りが多いところを歩いているので仕方ないのかもしれないですけど...』
部長が、やべーじゃん、ってつぶやく。コーヒーとココアと、ブランケットが来た。
「そのさ、御曹司といるときは？」
『感じます』
「じゃあ御曹司がそういうことしてるわけじゃなさそうだな...」
『そうですね』
部長が考え込んでる。唇に人差し指、女の子みたい。
「今は？」
『部長と歩いてるときは』
「まじか...」
頭を抱えてる、なんか悩ませちゃって申し訳ないな、
『あの、実際に何かされてるわけじゃないですし大丈夫ですよ？』
「あのな...実際に何かされてからじゃ遅いだろ...手紙にカミソリは犯罪、幽霊じゃなかったらマンションの住民とかか？あやしい奴いる？」
『分かりません...』
「だよなぁ...」
ココア冷めるから飲め、って言われて、部長はアイスコーヒーに口をつけた。
ココアで、冷房で急に冷めた体があったかくなる。
「これもかけとけ、」
『すみません』
部長がブランケットを足にかけてくれた。優しい、誰にも話せなかったのに聞いてくれて協力してくれそうで、普通だったらこういう時に人に好意を持っちゃうのかな、って思った。
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あきんこ(プロフ) - みいさん» 初めまして、ありがとうございます(*´▽｀*)/これからも楽しんでいただけるよう精進してまいりますので、よろしくお願いいたします！ (2020年1月5日 20時) (
レス) id: 27a3d26bce (このIDを非表示/違反報告)
みい - はじめまして。読みやすい文章で、とても楽しく読ませていただいております。これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 23時) (レス) id: 68fc344d1d (このIDを非表示/違反報告)
あきんこ(プロフ) - あまさん» コメントありがとうございます！両方一緒に読んでいただけてとても嬉しいです、頑張ります( *´艸｀)よろしくお願いします！ (2020年1月3日 23時) (レス) id: 27a3d26bce (このIDを非表示/違反報告)
あま - 更新お疲れ様です!!!Lightの方と同時に楽しみにしてます!これからも頑張ってください!!! (2019年12月30日 22時) (レス) id: 5287825b4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2019年12月25日 11時
