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ページ8

ボイチャの内容聞いて

いつも嫉妬して胸がきゅーって苦しくなる

なのに気になって気になって仕方ない


だからいつもそれを繰り返ししている




「ねぇ
チルくんさ連絡先交換しよ」


樹「は、ムリムリ」


『(やぁーだ)』


「じゃあゲームしよ」


樹「なに」


『(ねぇ、やだ)』


「あたしがデスマッチで20キル出来たら教えてよ」


樹「だから
俺、リアルやだって言ってるし
普通にウザいよ」


「わかってる
でもちょっとやってみたいから」


樹「もし仮に連絡先交換しても会わないからね」


「あたしが挑戦するだけだからさ」


樹「ハルちゃん人の話聞かないねぇ」









その日はゲームが終わった







『ねぇ、本当に連絡先教えるの?』


樹「あっちが勝手に言ってるだけ」


『やだよ、教えないで
樹はあたしのこと嫌い?』


樹「嫌いじゃないよ」


『ハルちゃんさんよりあたしの方が
樹のこと大好きだよ
いやだ、離れていかないで……』


樹「わかった、わかったからそんな泣くな……」


『泣いてない!!』








*・*・*・*・*・*・*・*・*・*






等々そのデスマッチという日が訪れ

連絡先交換が行われた







振られた


あたしはもう終わりだ


叶うわけないじゃん





あたしはその日を境に樹から距離を置いた


朝ごはん、お弁当、夜ご飯
ちゃんと作れる日は作って置いといたり


今までの日常は壊さずに














*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*






ある日、樹が残業だと言っていたから
夜ご飯だけ作って届けに行った

お疲れのお菓子だけ買うのを忘れて
コンビニに行って帰ってきた時

まさかの隣にあの人が…………






お互いが相手だと気付かずにふたりで電話していて








ただ、ただ、
あたしはそれを見ているだけしか出来なかった







「チルくんってさ
砂糖とか4ついれたりする派?」


樹「いれる派。ミルクは」


「4つ。手上げて
まじで?」


樹「まじか」





ふたりで見つめてふたりで笑いあっていた


終わった


ただただ涙しか溢れてこなかった


だって、ふたりともあたしのこと見えてないの

ふたりで笑いあってるの

あたしの好きな人が

あたしじゃない人に

笑顔を見せてるの

*→←*



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作者名:柚羽愛 | 作成日時:2023年9月14日 15時

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