僕らを繋ぐ13の弦

第38話 ページ38

ー大会当日ー

『こ、ここが会場ですか…？』
来「おっきいんな〜…」
浦「うん、たくさんの高校の箏曲部があるからね」
怜「箏曲部ってこんなにあったんですね…」
光「それ、俺も去年思った！」
健「結構マイナーな部活やからな笑」
蓮「A！」
『蓮次くん！狂平さん！』
狂「久しぶり、A」
浦「今日はぜってー負けないからな！」
狂「こっちもそのつもりだ」
？「あっ、みんないた！」
？「部員がこんなに…！！」
浦「あっ………！」
虎「曜介部長…桃先輩…！」
曜「よっ！」
桃「みんな久しぶり！」
真「えっと…？」
浦「去年の部長と副部長、俺らの先輩だよ」
宙「せせせ先輩！？お、おはようございます…！」
桃「あはは、そんなにかしこまらなくていいよ」
曜「すげーな、去年は2人しか入らなかったのに、今年は7人も入ったのか！」
虎「7人…？」
蓮「あの、先輩、狂平にーやんは僕の高校の部長ですよ？」
曜「えっ！？すまん！！」
狂「いえ、よく間違われるので…」
曜「………あれ？君は…」
『私…ですか？』
曜「どこかで会ったっけ？名前は？」
虎「部長、後輩ナンパしないでくださいよw」
曜「いや、そうじゃなくて！」
『A…です』
曜「A！聞いたことある！そうだ！蓮次の元カノだ！」
桃「元カノ！？蓮くん復縁したの？」
蓮「いや…」
『あっ、あの時の部長さん…！？』
曜「思い出した？」
『あの時はありがとうございました！』
曜「いいよいいよ、ウチの蓮次が丸くなったのは君のおかげだし！」
浦「…もう準備しないとなので！先輩また後で！リハーサル室行くよ！」
曜「みんな頑張れよ！」
桃「聴いてるからね！」
蓮「……浦正、ちょっといいか」
浦「なんだ？虎次、みんな連れて先に準備してて！」
虎「はーい」
蓮「にーやんも先に戻っててくれ」
狂「分かった」


浦「どうしたんだ蓮次、手短にしてくれよ」
蓮「ああ、こっちも準備があるからな」
浦「…らしくないな」
蓮「浦正には言っておきたかったからな、…この大会が終わったら、もう一度、Aに告白しようと思う」
浦「えっ……！？」
蓮「俺は、Aがお前と付き合うなら許せると思ってた、でも、お前は告白しようとしない、そんな勇気の無い奴にはAを渡したくない」
浦「蓮次……」
蓮「お前が止めても俺は聞かない、どうするかは自分で決めろ」
浦「っ………」

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