＊140＊ 監督の指示 ページ46
鬼道がジェミニの戦術を見破った。
だが、一点も取れるまま、さらには10点も取られて前半は終了した。
・
円堂「エイリア学園の戦術も分かったし、この調子で行くぞ！」
円堂はそう叫んで、ニッと笑う。
さすがは円堂。9点差でも決して諦めていない。
のような事をうつらうつらと考えながら、Aは豪炎寺の様子を観察していた。
一見いつも通りに見えるが、その瞳の奥には恐れに似た色が見え隠れしているのに、彼女は気付いている。
A「(無理もない。私だっていつも通りに行けてないんだから、尚更・・)」
無意識にため息を出したのに気付いて、両側から頬を叩いて気合いを入れる。
A「(しっかりしろ、私。こんな気弱でどうする。こんなんじゃ、リュウジ達も救えない)」
・
円堂「よし！この作戦で行くぞ！」
円堂が気合いの入った様子で言った。
鬼道が見破った戦術を元に作った作戦。A以外が納得していた。
Aがしばらく絶句して、ようよ口を開いた。
A「ちょっと待っ・・」
瞳子「いいえ。その作戦では駄目よ」
是認が一斉に振り向く。その表情が少し険のあるものに変わったのは、Aの見間違いではないと思われる。
A「(義姉さん・・)」
瞳子「貴方達、自分が今どんな状態か分かってる？」
瞳子に言われ、それぞれが自分に体を見下ろし、きょろきょろと周りを確かめた。
所々傷が出来て、そうは見えないが体力的には限界である。
瞳子「今の貴方達じゃ、A以外は相手のスピードに着いて行けない」
瞳子がちらりとAを一瞥する。Aは瞬きをした。
瞳子「その作戦で戦っても、貴方達は十分なプレイが出来ないわ」
鬼道「じゃあ、どうするんですか」
A「ーーー全員攻撃」
は？と鬼道がAを目を向ける。他の者達も困惑した。
瞳子は薄く笑みを作った。
瞳子「その通り。DFやMFも全員前線にあげるのよ」
雷門「「「！？」」」
チームがどよめく。さもあろう。突拍子もない作戦だ。
鬼道「ま、待って下さい！抜かれたら誰も護れません！それじゃ、円堂に負担がかかります！」
瞳子「じゃあ、抜かれないようにする事ね」
瞳子はふいと背を向け、どこかに行ってしまった。
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日野光 - アイスさん» ああ！ほんとだ！指摘ありがとうございます！直しておきます。（返しも遅れてすみません・・） (2014年5月21日 19時) (
レス) id: 0dc6c06599 (このIDを非表示/違反報告)
アイス(プロフ) - えっと、107話の所、壁山の名前になってます(｀･ω･´)ゞ (2014年4月28日 22時) (レス) id: c3c8b31604 (このIDを非表示/違反報告)
日野光 - いえ。気遣い、感謝しています。 (2013年12月15日 13時) (レス) id: 0dc6c06599 (このIDを非表示/違反報告)
おやすみくま - そうでしたか。失礼致しました。 (2013年11月25日 22時) (レス) id: 49f69d9242 (このIDを非表示/違反報告)
日野光 - 指摘ありがとうございます。ですが、ウィキペディアには「ー」は付けてないので、一応このままで行きます。 (2013年11月25日 16時) (レス) id: 0dc6c06599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かざはな | 作成日時：2013年10月5日 19時
