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ある日、映画を観ていた若者たちのいた映画館の周辺が、突然冷たい砂に覆われた砂漠に変わってしまった。
映画館には水も電気も通っておらず、館内に残されたわずかな食糧を頼りに生きていくしかない。
若者たちは絶望し、悲しみ、時に怒り、それでも、何とか生き残る道を探して悪戦苦闘していた。
やがて彼らは、この突然の不可思議な出来事に対し、ここが現実の世界ではなく、映画の中の世界なのではという仮説を立てる。
そして、自分たちが経験したことがストーリーになっていくという予想の元、彼らは自分たちが元の世界に戻るため、再び奮起するのだった。
柔太朗「そろそろ、動き出す頃かな……」
そんな中、シアタールームで一人、謎の青年、山中柔太朗は、スクリーンに映し出される砂漠の映像を見つめながら、そうつぶやいた。
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年9月6日 17時
