45,怪我 ページ47
『戻りました〜。』
エイト「おかえりなさいAさん!」
ツムル「大丈夫でしたか?」
エイト「Aさんなんだから大丈夫に決まってるでしょ。」
ツムル「わかってるけど、万が一があるだろ!」
イチョウ「問題なかったみたいで良かったです。」
『おう、ありがとな。』
職員室に戻ってきて三人に迎えてもらった。相変わらず仲いいな。
ダリ「あっA!戻ってたんだね!」
多分、授業でもあったんだろう。職員室にいなかったダリが入ってきた。
『ちょうど今、戻ってきたところだ。』
ダリ「へぇ〜。ところでA、ちょっと腕かして!」
『腕?ほらよ。』
ダリがなにをしたいのか、わからなかったが、とりあえず右腕を出した。
ダリ「そっちじゃなくて、左腕かして!」
『はぁ?なにする気だよ。』
ダリの言う通り左腕を出そうと思ったが、怪我してんの忘れてた。こいつ気づいたのか?まぁ、ごまかせそうなら、ごまかすか。無理な気がするけど。
ダリ「いいから、早くして!」
『本当になにする気だよ。怖いんだけど…。』
これ、絶対気づいてるよな……。ここでばれるの嫌なんだけど。ダリはともかく、他の先生たちに不甲斐ないところ見せたくないし。
ダリ「ねぇ、A、早くしてよ。」
『!』
やばい、ダリから笑顔が消えた。素直に言わないと絶対やばい。でもここ、職員室だし、とりあえず落ち着かせるか。
『ダ、ダリ、ちょっと落ち着こうな。』
ダリ「僕は落ち着いてるよ。」
『じゃ、じゃあ、にじり寄って来るのやめてくれません?』
ダリ「Aが逃げるからでしょ。」
ホントにやばい。ダリが結構キレてる……。
そう思っていると、背中が壁にぶつかり、もう下がれなくなった。
『ダ、ダリ。俺が悪かったからそのへんに____』
俺が言い終わる前に、ダリが俺の左腕を握った。
『いっ!っ〜〜。』
ダリ「やっぱり。A、怪我してるでしょ。」
ツムル「えっ!?怪我!?」
『っだからって、握るか普通!』
ダリ「隠そうとしたのが悪い。Aは大人しく、怪我の様子を見せる準備だけしておいて。ブルシェンコ先生〜、ちょっといいですか?」
あぁ〜、いってぇ〜。ダリのやつ、思いっきり握りやがって。隠してた俺が悪いとはいえ、手加減しろよ。
もう隠してる意味もないので、ダリの言う通り、大人しく、上着を脱いで袖をめくれるようにした。
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wina(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!頑張ります! (4月1日 17時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 面白いです!続き待ってます! (3月30日 23時) (レス) id: 54e2cad7a6 (このIDを非表示/違反報告)
wina(プロフ) - hibikiさん» 嬉しいけど生きてw (2月24日 18時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
wina(プロフ) - あきさん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけると嬉しいです! (2月24日 18時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
hibiki(プロフ) - バラム先生と2人の会話…!ありがとうございます!尊いんで⚪︎んで来ます! (2月24日 16時) (レス) @page43 id: 765960626a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:wina | 作成日時:2023年11月7日 8時