44,魔官署の仕事 ページ46
『高位階悪魔が簡単にやられるわけ無いだろ。』
時間をかけて、なにかあっても面倒なので、犯人が戸惑ってるあいだに拘束した。
『たいして強くもないのに、なんで逃げられたんだよ。あいつらにはもっときつく訓練つける必要があるか。』
「余裕こいてるんじゃねぇぞ!」
そう言うと、いきなり犯人が俺をすり抜け、拘束から逃れた。
『なるほど、生物でも透過できるのか。面倒だな。でも、俺から逃げれると思うなよ。』
「だろうな。だが、これならどうだ!」
犯人は俺がいる方向とは違うところに炎を放った。その方向を見ると、小さな子供がいた。
『!くそっ、間に合え!』
俺が出せる全速力で駆け出し、その子をかばった。
『っ!ふざけんなよ。雑魚が。』
かばった子が無事なのを横目に確認しながら、犯人に向かい、気絶させた。
『ふぅ。っ!あ〜くそっ。』
左腕思いっきり火傷した。まぁ、油断してた俺が悪いんだが。
部下に示しがつかないので、服だけ直し、火傷を隠した。
『お嬢ちゃん、大丈夫?怪我とか無い?』
「う、うん。ありがとう。お兄ちゃん。」
『どういたしまして。巻き込んじゃってごめんね。ここは危ないからお家に帰りな。』
「わかった!」
あの子が帰って行ったのを確認してから、部下に連絡をした。
部下が来るまで、腕の痛みをごまかすために、タバコを吸いながら待っていた。あ〜、くそいてぇ。もう一発ぶん殴ってやろうか。
――――――――――――――――――――――――――――――
「Aさん、お疲れ様です!」
『お疲れ様ですじゃねぇよ。』
しばらくすると、部下達が来たので、犯人を引き取ってもらうついでに、説教をした。
『お前ら、今回は俺がいたからいいが、いなかったらどうするつもりだ。そうなったら関係ないやつを巻き込む可能性もある。いいか俺たちの仕事は犯人を捕まえることじゃない。魔界の治安を守ることだ。そこを履き違えるな。わかったな!』
「「「「はい!」」」」
『ならいい。早く仕事に戻れ。』
「流石Aさんですね。」
『そんなことねぇよ。常にこれから起こり得る事を考えて行動してるだけだ。』
「なるほど。参考になります。Aさんはどうなさいますか?」
『俺はバビルスに戻る。報告は任せていいか?』
「お任せください。」
『じゃあ、あとは頼んだ。』
大丈夫だとは思うが、俺のいないあいだに、なにかあったら面倒だし、頼まれた仕事も残ってるから速めに戻るか。
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wina(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!頑張ります! (4月1日 17時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 面白いです!続き待ってます! (3月30日 23時) (レス) id: 54e2cad7a6 (このIDを非表示/違反報告)
wina(プロフ) - hibikiさん» 嬉しいけど生きてw (2月24日 18時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
wina(プロフ) - あきさん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけると嬉しいです! (2月24日 18時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
hibiki(プロフ) - バラム先生と2人の会話…!ありがとうございます!尊いんで⚪︎んで来ます! (2月24日 16時) (レス) @page43 id: 765960626a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:wina | 作成日時:2023年11月7日 8時