ダリ先生の同級生、教師陣に懐かれるそうです。 (ページ41)

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39,拷問学教師ページ41

マルバスside

授業を終わらせて準備室に向かい、中に入ると、Aさんが拘束した不審者の前で椅子に座っていた。

A「あっマルバス先生、お疲れ様です。」

『えっと、お疲れ様です？』

僕は見た光景に驚き、つい変な返事をしてしまった。なぜなら、不審者が異常ほど怯えていたからだ。

『Aさん、何したんです？』

A「何もしてないよ。少しおしゃべりしただけ。」

えっ？それだけ？一体、Aさんはなにを言ったんだろう……。

『どこまで引き出せましたか？』

A「とりあえず、動機だけ。他には何も。裏にいる悪魔のことも言ってくれないし。」

「だ、だから、裏になんて誰もいないって言ってるだろ！」

A「黙れよ。話していいなんて言ってねぇし、お前を手助けしたやつがいるのはわかってんだよ。」

Aさんは怒っているのか、いつもより低い声で言った。Aさんのその声は怖いなぁ。

『あの、どうして裏に誰かいるってわかるんですか？』

A「ん？あぁ、こいつの話を聞いてる感じ、計画はしっかりしてるのに、明らかに自分の能力にあってない。まるで、誰かに提案されたのをそのまま実行した様にな。」

『なるほど。よくそこまで気付きますね。』

A「戦術学は得意だからな。」

「お、お前の憶測にすぎないだろうが！」

A「だからさぁ、勝手にしゃべんなっつってんの。言葉がわかんねぇほど馬鹿なのか？」

「う、うるせぇ！てめぇがわけわかんねぇことばっか____」

A「視線の動き、声のトーン、体の動き。悪魔は嘘をつくとき、何かしらの癖が出る。それを見ればお前が嘘をついてるかどうかなんてまるわかりなんだよ。」

Aさんは不審者の言葉を遮って言った。
そこまで見てるなんて、Aさん凄いな〜。ていうか、僕がやること無いような……。

「そ、そんな……。」

不審者は完全に戦意喪失したみたいだ。

A「まぁ、ここで吐いてしまった方が楽だったかもね。マルバス先生、あとお願いしてもいいですか？」

『えっ！？僕、やる必要あります？』

A「ここまで言っても吐いてくれなかったので、これ以上は無理かと思いまして。それに、やりたいでしょう？」

『もちろんです！準備しますね！いや～何にしようかな～。』

水責めにしようかな～。鞭打ちもありかも！なんの器具使おうかな〜。あっこれ試してみたかったんだった！

『よし！じゃあ、やりましょうか！』