ダリ先生の同級生、教師陣に懐かれるそうです。 (ページ5)

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3,職員室ページ5

色々な意味で緊張している間に、気づけば職員室についていた。ため息をついて、仕方ないと腹をくくった。

コンコン
『失礼します。』

扉を開けて中に入ると、さっき案内してくれたイフリート先生含め、多くの先生達もいた。もちろん、俺がいてほしくないと思っていたやつもいる。

ｴｲﾄ「あっさっきの。」

『どうも。改めて先程はありがとうございました。』

ｴｲﾄ「いえ。見回りのついでだったので大丈夫ですよ。」

???「なぁ、エイト。この悪魔誰？」

俺とイフリート先生が話していると、近くにいた赤毛の二つ結びをした悪魔が話しかけてきて、俺が自己紹介してないのに気づいた。

『はじめまして。私は魔関署警備長補佐、ノクティス・Aです。』

???「はぁ！？魔官署！？警備長補佐！？」

ｴｲﾄ「落ち着けよ。」

???「いや、だって！何で魔官署の悪魔がいるの！？しかも結構立場の高い悪魔が！誰かなんかした！？」

ｴｲﾄ「ハァ……、とりあえず名前ぐらいは言ったら。」

ﾂﾑﾙ「あっそうだった。えっと、俺はムルムル・ツムルです。あの、なんでここに？」

イフリート先生の言葉で少し落ち着いたようで、やっと名前が聞けた。てか、ツムル先生の反応のせいで、ここに来た目的忘れてたわ。

『あぁ、そうでした。少々用事がありまして、ナベリウス・カルエゴ先生はいらっしゃいますか？』

ｶﾙｴｺﾞ「私ですが。」

いるか分からないので、とりあえず、二悪魔(ふたり)に聞いてみると、横から声がかかった。そちらを見ると、俺の上司とどこか似ている悪魔が立っていた。

『貴方でしたか。お渡ししたいものがありまして。』
と言って俺は手紙を取り出しカルエゴ先生に渡した。

ｶﾙｴｺﾞ「これは？」

『貴方の兄、ナベリウス・ナルニア特別警備長からです。』
そう、俺がバビルスに行くことを何処かで知ったであろうナルニアさんが、カルエゴに渡してくれと頼んできたのだ。自分で渡せとも思ったが、上司でもあるナルニアさんの頼みを断れるはずもなく、仕方なく受け取ったのだ。

ｶﾙｴｺﾞ「！兄上から。わざわざありがとうございます。」

『いえ、サリバン様との話をするついでだったので、問題ありません。では用事は済んだので、私はこれで___』

???「久しぶりなのに何も言わずに帰るの？」

失礼しますと言いかけたところで俺を引き止める声が聞こえた。