38,不審者 ページ40
『ほんと、よく狙われるな、この学校は。』
俺は懲りずにバビルスに侵入してきた不審者を捕まえて、思わず呟いた。
エイト「Aさん!」
『おっエイト。お疲れ〜。』
エイト「お疲れ様です。さすがAさん。対応が早いですね。」
『まぁ、能力が能力だからね。これぐらい出来ないと俺がいる意味ないでしょ。』
エイト「それでもですよ。自分を卑下し過ぎじゃないですか?」
『!』
驚いたな。まさか、俺が前に言ったことと同じことを言われるとは。しかも少しニヤついてるし。
エイト「うわっ、ちょっ、なにするんですか!」
言い返す言葉が無かったけど、エイトにしてやったと思われるのも嫌だから、エイトの頭を撫で回した。
エイトの成長が嬉しいなぁ。
『うるせぇよ。大人しく撫でられてろ。』
エイト「え〜。」
『さて、俺は不審者をマルバス先生に引き渡して来るよ。』
エイト「わかりました。ありがとうございます。」
エイトと別れて拷問学準備室に向かいながら、マルバス先生に連絡をした。
『(マルバス先生、不審者捕まえたんですけど対応できますか?)』
マルバス「(えっ今ですか!?)」
『(無理そうですか?)』
マルバス「(えっと、とりあえず準備室まで連れてきてください。)」
『(わかりました。)』
大丈夫かな?まぁ、マルバス先生が出来そうにないなら俺がやればいいかな?許可が降りればだけど。
生徒に会わないように気をつけながら歩き、準備室についた。
『マルバス先生、失礼しますよ。』
マルバス「あっAさん!」
『どうぞ、不審者です。』
マルバス「ありがとうございます。とりあえず拘束しときますね。」
『大丈夫そうですか?』
マルバス「実は、この後授業があって、今すぐは出来ないんですよねぇ。」
なんかしょげてるような気がする。そこまでしたかったのか……。
『授業終わった後は?』
マルバス「出来なくはないですけど、用事があって、あまり時間が無くて、情報を全部引き出せるかわからないです。」
『あ〜、マルバス先生がいいのであれば、多少は情報を引き出しておきますけど。』
マルバス「本当ですか!?」
マルバス先生は目をキラキラさせて近寄ってきた。
『お、俺が出来る範囲であれば。』
マルバス「じゃあ、お願いします!授業が終わり次第戻ってくるので!」
そう言ってマルバス先生は準備室を出ていった。まぁ出来る限り頑張りますか。
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wina(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!頑張ります! (4月1日 17時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 面白いです!続き待ってます! (3月30日 23時) (レス) id: 54e2cad7a6 (このIDを非表示/違反報告)
wina(プロフ) - hibikiさん» 嬉しいけど生きてw (2月24日 18時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
wina(プロフ) - あきさん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけると嬉しいです! (2月24日 18時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
hibiki(プロフ) - バラム先生と2人の会話…!ありがとうございます!尊いんで⚪︎んで来ます! (2月24日 16時) (レス) @page43 id: 765960626a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:wina | 作成日時:2023年11月7日 8時