ダリ先生の同級生、教師陣に懐かれるそうです。 (ページ27)

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25,空想生物学教師2 ページ27

バラムside

『それで、その花の調査、僕がやってもいいですか？』

A「もちろん。」

『ありがとうございます。』

A「それと、調査が終わったら、その花はあげるよ。」

『えっ！いいんですか！？ホントに！？』

A「う、うん。その花については、俺に一任されてるから。」

調査だけじゃなくて、まさか貰えるなんて！嬉しいな～。もしかしたら薬とかに使えるかも！他にも色々試したいな〜。その前にスケッチしないと！あとは____

A「あの、バラム先生？」

『あっすいません。』

いけない、いけない。つい考えすぎちゃった。

A「いいけど、本当に好きなんだな。」

『えっ』

A「いや、バラム先生と話していると、生物が好きな気持ちが伝わってくるから。もっと色々聞かせてよ。興味ある。」

この悪魔の言葉には嘘がない。純粋に興味を持ってくれている。いい悪魔だなぁ。上司にほしいかも。

『いいですよ。まずは___』

僕たちは時間を忘れて、ずっと話していた。大分時間が立っていて、それに気づいたのは準備室の扉が開いた時だった。

ｶﾙｴｺﾞ「シチロウ、失礼するぞ。」

あっカルエゴくんだ。いつもの休憩かな？

A「カルエゴ先生？」

ｶﾙｴｺﾞ「！Aさん、なんでここに？」

A「少しバラム先生にお願いがあってね。」

ｶﾙｴｺﾞ「お願い？」

カルエゴくんが少し眉をひそめた。なんか、勘違いしてそうだなぁ。

A「あぁ～、ごめんね。俺も個人的なことを頼みたくはないんだけど。」

ｶﾙｴｺﾞ「シチロウ、別に無理やり押し付けられたわけではないだろう？」

『うん。そんなことはないよ。僕がやりたくてやってるよ。』

ｶﾙｴｺﾞ「なら、構いません。」

A「ありがとう。」

Aさん、少しほっとしてる。まぁ、カルエゴくんだし、何言われるかわからないもんね。

ｶﾙｴｺﾞ「ところで、一体何をお願いしたんですか。」

A「ある植物について調べてほしくてね。」

『そうなんだよ！魔界でもなかなか見ない珍しい花でね！まさかそれを、実際に見れるとは思ってなかったし！Aさん、それをあげるって言ってくれたんだよ！』

ｶﾙｴｺﾞ「分かったから、落ち着け、シチロウ。」

『あっ、ごめんね。』

A「喜んでもらえて嬉しいよ。でも、夢中になりすぎて、無理しないように。」

ｶﾙｴｺﾞ「………貴方、本当にダリ先生の同級生なんですか？」