24,空想生物学教師1 ページ26
バラムside
A「失礼します。」
そう言って入ってきたのは、見たことのない悪魔だった。教師ではないみたいだし、もしかしてさっき会議で名前が出てたAさんかな?
『貴方は?』
A「魔関署の警備長補佐、ノクティス・Aです。」
『やっぱり、ダリ先生の同級生の。』
A「ん゛そっちで広まってるのか……。」
ダリ先生の同級生って方が印象が強かっただけなんだけどね。それにしても、Aさんが、僕のところに来ると思わなかったな〜。
『とりあえず、座ってください。』
ずっと立たせているのも悪いから、魔茶を入れてソファに座ってもらった。
『どうぞ。』
A「ありがとうございます。」
『で、なにか用ですか?』
A「……見てもらった方が速いですね。」
と言って一つの箱を机の上に置いた。
『これは?』
A「魔官署から俺宛に届いたものなんですけど……。」
そう言いながら、箱を開けて中身を出した。中から出てきたのは一輪の花だった。あれ、これってもしかして___
『あのっ、これってスケルトンフラワーですよね!?うわぁ〜、実物を見れるなんて!魔界ですごく珍しい花なのに、何処で見つけたんですか!?生態とか知ってたりします!?あと、少しだけでいいので観察、いやスケッチしてもいいですか!?』
A「う、うん。分かったから、少し落ち着いて。あと、近い。」
僕は気づかないうちに、Aさんに詰め寄っていたらしい。ちょっと恥ずかしいな。
『えっと、それでこの花がどうしたんですか。』
A「あぁ、それなんですけど___」
Aさんからこの花を手に入れた経緯を教えてもらった。調査も任されるなんて、Aさんってすごいんだな〜。
『それで、なんで僕に?』
A「俺に調べてほしいって送られてきたのはいいんですけど、あまり得意じゃなくて。なので、できれば手伝ってもらえないかなと。」
『えっ!?』
待って、僕がやっていいの?本当に?
A「……やっぱり、忙しいですし、いきなりは駄目ですよね……。」
僕の反応に誤解したのか、Aさんは少し悲しそうに言った。って、そうじゃなくて___
『やります!ていうか、やらせてください!お願いします!』
A「分かったから、近い!」
また、僕は詰め寄っていたらしい。初対面で二回も詰め寄ってしまった……。少し、落ち着かないと。
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wina(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!頑張ります! (4月1日 17時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 面白いです!続き待ってます! (3月30日 23時) (レス) id: 54e2cad7a6 (このIDを非表示/違反報告)
wina(プロフ) - hibikiさん» 嬉しいけど生きてw (2月24日 18時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
wina(プロフ) - あきさん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけると嬉しいです! (2月24日 18時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
hibiki(プロフ) - バラム先生と2人の会話…!ありがとうございます!尊いんで⚪︎んで来ます! (2月24日 16時) (レス) @page43 id: 765960626a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:wina | 作成日時:2023年11月7日 8時