23,一輪の花 ページ25
『とりあえず、開けてみるか。』
一旦考えることを放棄して、荷物を開けてみた。中にはとても綺麗な一輪の花があった。
『綺麗な花だな。これが本当に、死因になり得るのか……。まぁ確かに、美しい花には棘があるとは言うが……。』
これはあまりにも綺麗すぎるな。どんな悪魔でも魅了しそうだ。
エイト「Aさん!」
花に見惚れているとエイトの声がした。
『エイトか、どうした?』
エイト「いえ、Aさんが見えたので、その花、なんですか?」
綺麗ですね。と言いながら俺に質問してきた。まぁ、エイトになら言っても平気だろ。
『この花は魔官署から俺に届いたものだ。』
エイト「魔官署から?なんでわざわざ……。」
『それは___』
そう言ってこの花が届いた理由を話した。
エイト「なるほど。そういうことならバラム先生に頼んでみたらいいかと。」
『バラム先生?』
エイト「はい。カルエゴ先生の同級生で、空想生物学の教師なんですけど、生物が好きなのでなにかわかるかもしれないです。」
『カルエゴ先生と同級生……。なるほどな。行ってみるわ。』
エイト「バラム先生なら魔歴準備室にいると思いますよ。」
『そうか。エイト、ありがとう。』
エイト「!はい!」
考えていても仕方ないし、エイトにも提案されたので、エイトと別れて、魔歴準備室に向かった。
バラム先生ってどんな悪魔なんだろ。職員室では見かけなかったよな。カルエゴ先生と同級生か〜。カルエゴ先生みたいに厳粛な先生だと、少し面倒くさそうだな。それにしても、やっぱり俺の仕事を先生に頼むのはなぁ。でも、アンリさんはより詳しく、速めに知りたいだろうし。あの悪魔、俺に任せておけば良いとか思ってない?あぁ〜、どうしよ。
そんなことを考えながら歩いていると、あっという間に魔歴準備室についた。
ここまで来ちゃったし、しょうがない。とりあえず、話すだけ話してみるか。それで無理だったら、まぁ、時間はかかるけど俺一人でやろ。
コンコン
バラム「どうぞ〜。」
ノックをするとバラム先生と思わしき声が返ってきた。
『失礼します。』
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wina(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!頑張ります! (4月1日 17時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 面白いです!続き待ってます! (3月30日 23時) (レス) id: 54e2cad7a6 (このIDを非表示/違反報告)
wina(プロフ) - hibikiさん» 嬉しいけど生きてw (2月24日 18時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
wina(プロフ) - あきさん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけると嬉しいです! (2月24日 18時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
hibiki(プロフ) - バラム先生と2人の会話…!ありがとうございます!尊いんで⚪︎んで来ます! (2月24日 16時) (レス) @page43 id: 765960626a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:wina | 作成日時:2023年11月7日 8時