ダリ先生の同級生、教師陣に懐かれるそうです。 (ページ24)

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22,魔官署からの荷物ページ24

『これどうするかな……。』

俺は今、バビルス内の悪魔が来ることの少ないところで、一つの箱を持ちながら困っていた。
何故こんなことになっているかと言うと、事の発端は少し前______

『戻りました。』

ﾀﾞﾘ「A〜、魔官署から荷物が届いているよ〜。」

『魔官署から荷物？』

見回りを終わらせ、職員室に戻るとダリに声をかけられた。なんでも、魔官署から俺に荷物が届いているらしい。

ﾀﾞﾘ「はい、これだよ〜。」

ダリに少し大きめの箱を渡され、持ってみると、少し重かった。それに、よく見ると箱に手紙がついているのに気づき、それをとって、読んでみるとアンリさんからだった。

ｱﾝﾘ「A、バビルスでの任務中にすまない。お前がいないあいだに、ある事件が起こってな。詳しくは省くが、ある悪魔が亡くなってしまった。死因の一つと思われるのが、この箱の中身の植物だ。研究者に聞いてみたら、珍しい植物で、スケルトンフラワーというらしいが、それ以外のことは、詳しくわかっていないことばかりだそうだ。だから、お前に調べてほしい。急ぐ必要はない。時間がある時にやってくれればいい。わかり次第、報告をしてくれ。その植物については、お前に一任する。頼んだぞ。」

『まじか……。』

ﾀﾞﾘ「ん？どうしたの？」

『いや、なんでもない。少し出てくる。』

とりあえず、ここで開けてなにかあったらまずいので、届いた荷物を持って、バビルス内の、悪魔が来ることの少ないところに向かった。

そして今にいたる___

『ハァ……、急がなくてもいいとは言ってたけど、あの言い方だと、亡くなったのって結構高い地位にいる悪魔だよな……。となると速めにやらないといけないか。』

ていうか、バビルスに送って来るなよ。なにかあったらどうする。でも、教師寮に送られてもか……。それに、俺じゃなくてその研究者に頼めよ。もしくは、他に手の空いてる悪魔とか……。俺はこういうのを調べるのは、出来なくはないが、得意なわけでもないんだから。俺を有能だと認めてくれているのは嬉しいが、なんでもできると思わないでほしい……。
さて、本当にどうするか……。文句言ってても仕方ないし。誰かそういうのが得意な先生とかに聞いてみるか？スージー先生とか……。いやでも、忙しいだろうし、バビルスに関係ないことを頼むのもな……。

『ハァ……困ったな……。とりあえず、開けてみるか。』