20,上司の娘 ページ22
俺は今、バビルスで見回りをしている。先生達は会議中なので、念のため、いつもより警戒しとくか。
それにしても、どこに行っても元気な声が聞こえるな。バビルスは本当に良くなったねぇ。昔はいがみ合う声しか聞こえなかったのに。俺は教師じゃないけど、卒業生としては嬉しいな。
しばらく歩いていると、見知った悪魔が近くにいるのに気づいた。そっちの方向に向かうとお目当て通りの悪魔がいたので、声をかけた。
『久しぶりだね。アメリちゃん。』
アメリ「!お久しぶりです。Aさん。」
それは、俺の上司であるアンリさんの娘、アザゼル・アメリだった。昔に何度か会ったことがあるが、最近は会うことがなかった。アンリさんから話は聞いていたが、実際に会うのは久しぶりだ。
『元気そうで何よりだよ。しっかり生徒会長もやってるみたいだしね。』
アメリ「ありがとうございます。ところでなんでAさんがバビルスに?」
まぁ、父親の部下がバビルスにいたら気になるよな。
『あぁー、ちょっと任務でね。しばらく此処にいることになったんだよ。』
アメリ「なにがあったかは知りませんが、大変だったみたいですね。」
アメリちゃんは俺の顔と言葉からなにかを悟ったらしい。ホント、親子揃って鋭いよ……。
『まぁ、同級生と会えたり、先生達もいい悪魔ばかりだから、悪くもないんだけどね。』
アメリ「同級生?先生方の中に同級生が?」
『そうだよ。』
アメリ「カルエゴ先生とかですか?もしくはスージー先生とか……。」
『残念。俺の同級生はダリだよ。』
アメリ「!ダリ先生ですか……。」
『意外って顔してるね。』
アメリ「まぁ、予想外でした。お二人は合わなそうなので。」
『教師寮の先生にも言われたけど、まさかアメリちゃんにも言われるとは……。』
アメリ「なんか、すいません。」
『いや、いいよ。傍から見ると、そう見えるってわかったし。ダリがあんなだからな〜。』
アメリ「それ、ダリ先生貶してませんか?」
『いいのいいの。呼び止めてごめんね。仕事中だったでしょ。』
アメリ「大丈夫です。でも、そろそろ戻らないとなので、これで失礼します。」
アメリちゃんと別れて俺も、見回りを再開した。
アメリちゃん成長してたな。てかこれってアンリさんに報告したほうがいいのか?アンリさん、親バカだからなぁ。
そんなことを考えていると、横から声が聞こえた。
???「危ない!」
283人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
wina(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!頑張ります! (4月1日 17時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 面白いです!続き待ってます! (3月30日 23時) (レス) id: 54e2cad7a6 (このIDを非表示/違反報告)
wina(プロフ) - hibikiさん» 嬉しいけど生きてw (2月24日 18時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
wina(プロフ) - あきさん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけると嬉しいです! (2月24日 18時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
hibiki(プロフ) - バラム先生と2人の会話…!ありがとうございます!尊いんで⚪︎んで来ます! (2月24日 16時) (レス) @page43 id: 765960626a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:wina | 作成日時:2023年11月7日 8時