ダリ先生の同級生、教師陣に懐かれるそうです。 (ページ20)

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18,本音ページ20

ｵﾘｱｽ「なんで二人は仲良くなったのかなって思いまして。」

『えっと、それはどういう？』

ｵﾘｱｽ「言っちゃうと、Aさんとダリ先生って全然タイプ違うじゃないですか。」

ｴｲﾄ「あぁ～確かに。全然違うって言うより、もはや真逆ですよね。」

ｲﾁｮｳ「性格だけ見るとAさんがダリ先生のこと毛嫌いしそう。」

ﾂﾑﾙ「ダリ先生ってカルエゴ先生にも嫌がられてますよね。」

ﾀﾞﾘ「なんか皆ひどくない？」

『たしかにそうだな。』

ﾀﾞﾘ「ちょっと、A？」

『なんだよ、事実だろ。』

ﾀﾞﾘ「えぇ～。」

ｵﾘｱｽ「じゃあ、なんで仲良くなったんですか？」

ﾀﾞﾘ「きっかけ？というか、話しかけたのは僕だね～。」

ﾂﾑﾙ「やっぱり。」

ｲﾁｮｳ「ちなみにその時、Aさんはどう思ってたんですか？」

『うざいと思ってたね。』

ﾀﾞﾘ「あれ、A？」

『こっちは話したくもないのに、話しかけてくるし、普段からおちゃらけてるせいで、何考えてるかわかんないし、聞いてもないことを、ペラペラと喋るし、しつこいし、正直、話しかけてくるたびに、速くどっか行けと思ってた。』

ﾀﾞﾘ「えっ、そこまで思ってたの？」

当たり前だろ。逆に好かれてるとでも思ってたのか。

『さらに授業では、ことあるごとに近づいてくるし。』

ﾀﾞﾘ「あれ、無視？」

ﾏﾙﾊﾞｽ「ことあるごとって？」

『ペアでの授業とか、わかんないところを、わざわざ聞きに来たりとか。』

ﾂﾑﾙ「うわぁ……。」

ｴｲﾄ「ダリ先生、それは流石に……。」

ﾀﾞﾘ「ちょっと！さすがの僕も泣くよ！」

ダリがなんか言ってるけど、知らん。昼間の仕返しだ。

『そんな奴だったから、俺はすっごい嫌いだった。』

ﾀﾞﾘ「また無視……。」

『だけどさ__』

そこまで言って俺はダリと目を合わせた。

『そんな奴でも、ちゃんと周りを見てるんだよ。ちゃんと見て、本当に踏み込んでほしくないところには、踏み込んで来ないし、相手のことを考えて行動できる。相手の気持ちがわかる。だからこそ、隣りにいて心地良いし、信頼できる。気づいたら、気を許していたよ。』

言い切ると、ダリが口元を隠して、そっぽを向いた。多分、俺はすごく優しい笑顔を浮かべていたんだと思う。隠してるけど、耳まで赤くなってるし。

ﾛﾋﾞﾝ「あれ？ダリ先生照れてます！？ねぇねぇ！」

ﾀﾞﾘ「ロビン先生、ちょっと黙ろうか。」