12,戦術学教師1 ページ14
イチョウside
ダリ「う〜ん、体格的に合うのはイチョウ先生かな〜。」
『!俺ですか?』
俺になるとは思わなかった。てか、エイトの視線が痛いんだけど……。
A「あぁー、嫌だったらいいですよ。」
『大丈夫ですよ。行きましょうか。』
エイト「くっそ、イチョウずりー。(コソ」
なんか聞こえるけど、聞かなかったふりをしよう。
俺の部屋に向かっているあいだは、無言過ぎて少し気まずかった。
ダリ先生の同級生と何話せばいいんだよ。
『ここです。少し散らかってますけど、どうぞ。』
Aさんを部屋に招いて、クローゼットを開けた。Aさんに何を貸せばいいんだろう……。とりあえず、これでいいか。
無難に長袖のTシャツとズボンを渡した。
『これでいいですか?』
A「いいですよ。貸してもらってるのに、文句を言うつもりはないので。ここで着替えていいですか?」
『構いませんよ。俺も着替えるので。』
そう言って、俺たちは着替え始めた。てか、Aさん筋肉すご……。警備長補佐って言ってたから、それなりに鍛えてるとは思ってたけど、指示出しメインだろうし、ある程度鍛えて終わりかと思ってた。
A「あの、イチョウ先生……。そんなに見られると着替えづらいんだけど……。」
『えっ!あっ!すいません!』
俺、そんなに見てた!?恥ずかし。
A「いいですけど。どうかしました?」
『いえ、結構鍛えているんだと思いまして。Aさんほどの立場だと指示出しが多くなり、鍛えてる必要はあまりないのではと思っていたので。』
A「あぁ〜、確かにそうかもしれないですけど、指示出す悪魔が自分たちより弱かったら、従う気なくしません?」
それはそうだ。従う気をなくすのもそうだし、上手く指示できるとも思えないな。
A「それに、すべて指示通り、考え通りにいくはずもない。そうなったときにどうするか、そんなの自分で動くしかないでしょう。目的を達成するために、考えて指示を出すのも大事ですが、それ以上に、なにかあったとき、自分が一番に動くことが大切だと俺は思ってます。」
なるほど。なんとなくエイトが懐いた理由がわかった気がする。てか、本当にこの悪魔、ダリ先生の同級生なのか?あの悪魔と合わなそうなんだけど……。
A「まぁ、そもそも俺は指示出すの得意じゃないんですけどね。実際、あんまり出すこと無いし……。」
『えっ?』
A「ん?」
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wina(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!頑張ります! (4月1日 17時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 面白いです!続き待ってます! (3月30日 23時) (レス) id: 54e2cad7a6 (このIDを非表示/違反報告)
wina(プロフ) - hibikiさん» 嬉しいけど生きてw (2月24日 18時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
wina(プロフ) - あきさん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけると嬉しいです! (2月24日 18時) (レス) id: ae479abb4e (このIDを非表示/違反報告)
hibiki(プロフ) - バラム先生と2人の会話…!ありがとうございます!尊いんで⚪︎んで来ます! (2月24日 16時) (レス) @page43 id: 765960626a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:wina | 作成日時:2023年11月7日 8時