DNA 06 ページ17
「Aちゃんはさ、俺からいい匂い・・・しない？」
初夏の風がゆらゆらとカーテンを揺らす。
それに乗って香る手越くんの匂い。
いつも隣の席から感じる、あの匂い。
手越くんは窓際の席でいつも居眠りをしているから。
だから、日向ぼっこをした猫みたいな、おひさまみたいな匂いがするんだと思ってた。
その匂いはまるで干したてのお布団にくるまった時みたいにあったかくて心地よくて、
一緒に眠ってしまえたらどんなに気持ちがいいだろうって、本当はいつも思ってたんだ。
「いい匂い、する・・・。」
ぽそりとそう呟くと、優しげに、でも少し不安げに細められていた目がぱあっと開いて。
「マジで！？やった！」
心底嬉しいとでも言うように、むぎゅうと再び彼の腕の中に収められた。
「ふは、いつもよりもっといい匂いするかも。」
とくんとくん、二人の心臓の音が重なって共鳴する。
「俺たちDNAレベルで相性がいいってことだね。」
DNAレベルだなんて見えないもの。
本当にあるのかな？って思ってた。
でもきっと、この感じがそうなんだ。
だって今わたし、
どうしようも
ないくらいに
あなたにときめいてる。
「・・・ん、」
ぎこちなく背中に回した両腕。
ゼロになった二人の隙間から、ほわんと一つ、
優しい香りが昇って弾けた。
〜 fin 〜
20170731
ウィロー024
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ウィロー(プロフ) - ゆてさん» 初めまして。たくさん読んでくださってありがとうございます！あとがきのコロ助ですが、書いた直後のコンサートでシゲがキテレツ大百科の話したんですよ！偶然にドキドキしちゃいました☆シゲのお話もまだまだ書きたいものがたくさんあるので、頑張って書きますねー！ (2018年11月11日 18時) (
レス) id: d8e6e031fa (このIDを非表示/違反報告)
ゆて - 初めまして。holyから読み進め、各あとが楽しすぎてルートのあとがきのコロ助ですか？でたまらず投稿しました(世代です)中の小山くん、楽しすぎました(笑)他作品もですが、しげサンタとか…当方しげ推しなのでたまらなかったです(о´∀`о)また読ませて頂きます♪ (2018年11月11日 0時) (レス) id: a4669d30c5 (このIDを非表示/違反報告)
樹里(プロフ) - ウィローさん» 楽しみに生きます！！（イベントフレンドありがとうございます！）また更新楽しみにしてます！！ (2018年4月18日 12時) (レス) id: d7c6496248 (このIDを非表示/違反報告)
ウィロー(プロフ) - 樹里さん» うっうっありがとうございます(つд；*)これからも頑張って書きますね！ (2018年4月18日 6時) (レス) id: d8e6e031fa (このIDを非表示/違反報告)
樹里(プロフ) - ウィローさん» 大丈夫です！ウィローさんお忙しいですか？休めるときはゆっくり休んでくださいね（；＿；）増田さんルートをやってる友達のを見せてもらったりしてますけどウィローさんの書く増田さん、私はすごい大好きです！ウィローさんのおはなしは全部暖かくて幸せになれます！ (2018年4月18日 4時) (レス) id: d7c6496248 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウィロー | 作成日時：2017年7月20日 17時
