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嫌いなら ページ25

太宰side


中也を医務室の蒲団に投げ捨てる。鼾をかいて寝てるぐらいだ。


次会うときは途轍もなく元気になっているだろうね。煩いくらいに。


貴『お待たせー。』



扉の開く音と、声がした方に顔を向けると、口に食べ物を含んだAがいた。


嗚呼鉄剤だね。



太「あのさぁ、鉄剤食べながら来るのやめてくれない?」

貴『何で?』

太「お腹空くじゃあないか。」

貴『其の儘餓死しろよ。』



すぐ真面目な顔になったけどね。



貴『……異能力ってさ、暴走する事ってあるの?』

太「うわ、私も同じ事考えてたんだけど。」


Aも嫌そうな顔をした。失礼だね!?


太「異能力が生まれつき有るなら問題はないと思う。
途中から判明したならあり得るかもね。」

貴『暴走は意に反して思うようにならないという事。

でも、重要なのは中原が今回の件を意の儘でやったのか、或いは思ってもないのにやったのか。』



二人で顎に手を当てて考えた。



太「本人に聞くのが早いけど、運悪く寝てるからね。」



そう。中也は気持ちよさそうに寝てる。


貴『鼻にハバネロ突っ込む?』

太「面白そうだけど仮にも病人だよ?」





暫く二人で中也の顔に落書きしといた。




中「んっ……」

貴 太「あっ!」



中也の眼が覚めるまでね。

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作者名:スピカ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kid0019/  
作成日時:2016年8月15日 11時

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