【文スト】此奴等？大嫌い【双黒】 (ページ22)

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嫌いだったのページ22

Aside

その日、中原の身に変化が起きた。

貴『な…か、はら？』

太「A！突っ立ってないで離れるよ！！」

焦った太宰が私の手を引っ張る。我に返って太宰と走る。

中原。

君は何者だ？

手に、顔に見える肌に、凡百数の黒い模様が浮かんだ。
そんな中原の目はいつになく鋭くなっていた。

あれ？私達は先刻迄何してたンだ？

確か今回潰す敵基地は異国の軍勢だった。

相手は私が女のを舐めてなのか、基本的に私を狙ってきた。

睨み乍も、相手を確実に倒していったんだ。

ある程度の人数を倒して、一時的な回復を行おうとした時だった。

中「荒中ぁっ！！後ろ！！」

貴『えっ____』

中原の声で振り返ると、腹部辺りに燃えるような痛みを覚えた。

敵「油断しているからだなぁ！」

太「Aっ！！｣
中「荒中！！」

相手が太刀を私に捩込むように刺していると気付いた時には

遅かった。

貴『ぐっぅ……ぁあ""ぁ"！！』

敵「ふははは！！其の儘死ね！！」

相手は更に深く刺してきた。私は口から血を吐いた。

これが死ぬと言うことなのか。情けない。汗が溢れ、様々なことを覚悟する。

意識がなくなりそうになった時だった。

ふわっと、身体が軽くなったような感覚に囚われた。

貴『っあ"！！』

行成引き抜かれた為か痛みが襲う。そして、誰かの腕に吸い寄せられる。

浅い呼吸を整え、この正体の人間をみた。

太「っA、離れるよ！！」

そこには、焦った顔をする太宰と...

貴『なか、は......ら？』

中「……」

いつもの中原じゃない中原が、其処に居た。