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嫌いだったのだ ページ17
太宰side
私と中也は部屋から飛び出して、Aのいる所に走った。
今さっき迄この組織を潰してたから、部屋の構造くらいはわかる。
間に合えばいい。
ある扉を過ぎようとしたときに、金属と金属が打つかりあう音がした。
太「此処か……」
中「嗚呼、多分な。入るぜ。」
鉄の扉を蹴飛ばすと、
確かに、Aが居た。
貴『太宰、中原！生きてた！？』
敵ボス「何！？お前らあの異能をどう解いた！？」
私達の登場で焦った敵ボスさん。Aは其処を見逃さなかった。
貴『余所見してんじゃ、ねーよ！！！』
……刹那、彼女の足の隠しナイフが敵ボスの心臓を貫いた。
敵ボスの最後、呆気なかったな。
一方で戦闘を終えたAは肩で息をした。
そして、ゆらりと立ち上がって私達の方へ駆け寄り____
パァン……頬に鋭い痛みと、景色が擦れた。
太 中「っ！？」
貴『……
こンの莫迦共が！！仮眠取って捕まるなんて前代未聞！！今回は良かったけど、捕まらなくて死ンだら如何する心算だった！！？
どんだけ周りに迷惑かけたと思った！！言ってみろ！！』
其処には、キッと私達を睨み付けたAがいた。
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作者名：スピカ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kid0019/
作成日時：2016年8月15日 11時
