18、Q.中也は何処いった？A.舞台裏 ページ22
奥の部屋に姐さんの後に続いて去っていった中也。
私の心の中では、フツフツと怒りが込み上げてきていた。
『…太宰、私彼奴嫌い。』
「でしょ。」
『太宰の方がましだよ。』
「うん、それは取り敢えず褒められてるとして受け取っておこうかな。」
太宰の最後の方一寸キレ気味だった。
首だけ後ろに回すと、凄くニコニコとした顔で此方を見つめていた。
怖い……怖いかな……。
『と、取り敢えず戻ろうよ。
次の会議の報告書纏めないと…！』
兎に角話を反らす。
良いところに会議が入ってくれた。
「やだね。」
然し、一刀両断。
太宰は私の考えをまるで真っ二つに切るかのように、淡々と拒絶した。
そして私の肩をガシッとしっかりと掴んでいる。
『…な、何でさ。』
「仕事は厭だ。と云うか僕は中也と同じくらい、少ししか変わらないというのがどうしても気に入らないんだ。」
ぶつぶつと語りだした太宰。
まるで子供が喧嘩した後の話を聞いているようだ。
少し揺らぐ鷹色の瞳は、弱々しくも私の視界を奪っている。
「僕、中也とは書類の山と富士山くらいの差が合って欲しいね！」
あれだ、母たるもの一度は経験したことがあるだろう。
というか皆さんもあるのでは？
嫌いな相手がいる。
でも周りからはそいつと同じようなあしらわれ方、好意を抱かれている。
そんなの気に食わない。
自分の方が上だ、っていう。
『アハハハッ！』
「な、何？」
『嫉妬？可愛いなぁもう。』
「可愛くないし、そろそろ本当に殺しちゃうよA。」
人間、生まれてから7歳になるまでに数十個の感情を覚えると云われている。
その中でも"嫉妬"は2歳で既に習得すると聞いた事がある。
それでも、表に出さなかったり理解できていないのは、脳がまだ動ききれていなくて、経験したことがないからだ。
今の太宰はまさにそうである。
『見た目は子供、頭脳は大人。けど心は子供ってやつかな。』
私より十数センチほど高い太宰の頭を撫でると、耳を赤くした。
「……早く戻るよ。」
『うん。』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
夢主ちゃん、この時の太宰さんはまだ好きなようです。
そろそろ戻ってきます。
19、堂々宣言だがしかし→←17、中也のキャラが固定されました
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泣兎 - ホビロン…嫌いな人に送るなら、もってこいですね！ (2019年5月23日 21時) (
レス) id: 66dfc7360c (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - リリアさん» はじめまして。調べたんですね、……。その食べたいという感想を聞いたのは貴方が初めてです() (2018年9月5日 21時) (レス) id: e5b267ef9c (このIDを非表示/違反報告)
リリア - 初めまして。リリアと言います。ホビロン調べてきました……。アレ食べれたら硬豆腐(漢字は気にしないでおくれ。)はおやつ感覚ですよね……本音を言うと『………食べてみたい。……かなぁ？』 (2018年9月4日 22時) (レス) id: b6f9d93532 (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - Wiyuさん» どうも、ありがとうございます。イメ画ありがとうございます！色塗りが丁寧で綺麗ですね……。羨ましい技術です。 (2018年7月29日 14時) (レス) id: e5b267ef9c (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - いつも楽しく見させて貰ってます！ よければどうぞ→http://uranai.nosv.org/img/user/data/d/b/9/db94adb346e73412e2a5a7c2d3fe806d.jpeg (2018年7月29日 14時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：博識のうさぎ(仮)
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年7月16日 15時
