【すとぷり】ギターを奏でる君の隣で 【ころん】

20話 ページ21

Aside


最近、ころちゃんと話してるとドキッてする。
ころちゃんがギター弾いてるところ見ると、嬉しくなる。
ころちゃんと仲良いねって言われると、顔が真っ赤になる。


A｢これ、なんでですか？｣


さとみ｢え…いや、、え？｣


さとみ先輩と2人でカフェに来た。
部活がない休日、ころちゃんに用事があったらしく、さとみ先輩から誘われた。


A｢え？｣


さとみ｢A、気づいてなかったの？｣


そんなに驚かれてもなんの事かわかんないからさとみ先輩が言いたいことが全く理解できない。


さとみ｢Aって、ころんのこと好きなんじゃないの？｣


A｢…は？｣


好き？…好き？…すき？
すきって、あのすき？


さとみ｢てか、多分みんなわかってるけど｣


A｢えっ…！？｣


さとみ｢だってわかりやすいし。多分ころんは気づいてないけどね。｣


距離近いとドキッとしたり、嬉しかったりするのは、私がころちゃんのこと、『好き』だから？


A｢私、ころちゃんのこと…。｣


さとみ｢でもなー…俺じゃ相談とか乗ってやれねぇわ。｣


A｢どうしてですか？恋愛経験豊富そうですけど、｣


さとみ｢まさか。俺はうるさい弟の面倒みるのでいっぱいいっぱいだよ。｣


そう言うさとみ先輩は、どこか嬉しそうだった。


A｢そのうるさい弟のことを、私が好きでもさとみ先輩はいいんですか。｣


さとみ｢うん。…だってころん、Aたちのおかげで楽しそうだもん。俺、Aたちには感謝してるから。それに…｣


A｢え…？｣


最後の方、ボソボソ言ってて聞こえなかった。


さとみ｢いーやなんでも、恋愛相談とかなら、ジェルに頼んだ方がいいかもな。｣


A｢ジェル先輩ですか…‪w｣


なんか、ジェル先輩残念イケメン、って感じなイメージが…‪w


さとみ｢あーでも、すぐ振られるからだめだな。実はなーくんとか相談するならいいかもな。｣


ななもり先輩なら、すごい優しく相談乗ってくれそう。


A｢思うんですけど、ころちゃんのことを相談するならさとみ先輩で良くないですか。｣


さとみ｢いや、俺あいつのことそこまで詳しいわけじゃないからさ…。｣


さとみ先輩が、少し悲しそうな顔をした。
あんなに仲良さそうな2人なのに、なんで…？


さとみ｢ごめんな、変な空気。とりあえず、Aはころんにアタック頑張れよ。｣


てかいつの間にころちゃんを好きって認めてる自分がいて悔しかったり。

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