三代目死神が愛した＿＿。6【名探偵コナン×暗殺教室】

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Shade4 side


　先程Aさんが東都水族館に着いたとの連絡が入った。
　知り合いではないが、昔俺の姿を見られた可能性があるらしく、絶対に身を隠さなければならない。
　Aさんは記憶が良い上に、俺を見たかもしれない日は印象的な出来事があった日でもあるらしいので、覚えられている可能性が高いと。
　変装はしてるが注意しよう。

　そして遥か上空に黒い物体が見えた。
　あれが組織の機体か。でかいな。

　スコープを覗こうとした時、反対側にライの姿も捉えた。あっぶな、戻ってきたのか。
　俺は瞬時に身を隠す。
　ライもライフルを手にしているのを見るに、やろうと思っていることは同じだな。
　俺はサポートに回るか。

◇

Aside


　東都水族館に向かっている途中、烏間室長に組織の動きを報告しておいた。陰がどう動いてくれるかは分からないが、少しでも連携を取れるようにするためだ。

　観覧車付近が異常に混雑している。片方が点検で封鎖されたらしい。このタイミングでの点検……。公安が観覧車を貸し切ったか。
　空から捕えに来るとは気付いていないのか！？ さっき風見さんに連絡してみたけど繋がらなかったため、こちらから情報は出せていない。

　このままだとキュラソーは奪還される。
　キュラソーが奪還された時点で、バーボンとキールには潜入を引き上げてもらえばいいが……。

　観覧車に乗ったのは風見さんか？ 風見さんじゃなくとも公安の誰かが一緒に乗ってるはずだ。このままその人も一緒に連れていかれれば、無事じゃすまないぞ。
　最悪の場合ソイツが情報を吐いて、降谷さんだけじゃなく赤井さんが生きているということまで漏れてしまう可能性がある。

　混乱が起きるから一般人の誘導に加わろうと思って来たけど、そんなことしてる場合じゃない！
　観覧車に向かおうとすると、遊園地の電源が全て消えた。
　まずい、始まった！


「皆さんその場で待機しスタッフの指示に従ってください！ 暗闇の中動くのは大変危険です！ その場から動かないでください！」


　電気が消え、私は周囲に声を掛けながら観覧車へと向かう。動くなって言ってるやつがめちゃくちゃ動いてるっていうね……。
　しかし、水族館だけ電源が落ちていなかったため、来場客はそちらへと流れていく。

　もう声を掛けても無駄だな。私はそう判断し、人の流れに逆らないながら走った。




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