三代目死神が愛した＿＿。6【名探偵コナン×暗殺教室】

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Shade3 side


　俺は消火栓のトラップを外した後、爆薬を少しだけ回収して起爆装置の近くに身を隠した。
　FBIと少年はどこかへ行き、ゼロはそのまま爆弾の解体をし始める。役目を奪われた俺は、その後姿を見守った。


　しばらく順調に進んでいると、パッと観覧車内の電源が落ちた。すぐに隙間から外を見てみるが、水族館以外の電源が全て落ちている。
　組織が動き始めたか……。


「くっ、こう暗くては配線の見分けがつかない。もう少しで解除できるというのに……！」


　他に俺ができることはないかと考えた時、ゼロがボソっと呟いた。
　ライト持ってないのかよ。いや、そういえば手ぶらだったな。
　俺はポシェットに入っているライトを取り出し、ゼロに投げつける。暗いからどっから投げられたかは判断できないだろう。
　カランカランとライトが転がる音がする。


「誰だ！？」


　ゼロは傍に誰かいることを警戒するので、俺はそっと息を殺して身を隠す。
　投げられたものがライトだと気付いたゼロは、少し戸惑った後にそれを手に取った。
　ライトを口に挟み解除の続きに取り掛かる。

　焦るなよ、ゼロ。

◇

Shade4 side


　オスプレイが観覧車に近付いてくるが、ライから身を隠したまま狙いを定めるのは難しかった。
　おまけに風が強すぎるし、ここからじゃあウィークポイントを見つけることもできない。


「チッ……無理か」


　ライの方に目を向けると、向こうも風が強くてライフルを構えていられる状態ではなかった。

　オスプレイから延ばされたアームはゴンドラを掴み持ち上げる。
　くっそ、どうにかできないのか！？ キュラソーが奪還されてもNOCだとバレた奴は逃げればいい。でも……盗まれたデータによっては世界中がパニックに……！

　残された手段はゴンドラを持ち去るオスプレイを狙うことだが……あの中には風見さんがいる……！ 撃ち落とせても風見さんが犠牲になる可能性が高い。

　どうにかできないかとスコープを覗こうとすると、何かあったのか、組織は掴んでいたゴンドラを突然手放した。
　は……マジかよ！？ あの中には風見さんがいるんだって！

　そしてゴンドラは大きな音を立てながら下へと落ちて行った。




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