三代目死神が愛した＿＿。6【名探偵コナン×暗殺教室】

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コナンside


　スコープがなくて困っていた時、暗闇から声がしスコープが投げられた。赤井さんはそれをキャッチし、投げられた方を見ながらスコープを取り付ける。暗くてほとんど見えなかったが、人影が奥へと消えていくのだけ見ることができた。
　一体誰がスコープを……あ。


「そういえばさっき、公安の人がライフルを持ってた。その人かもしれない」
「そうか。ひとまずこれで撃てる」


　よし、後は照らすだけ。
　こちらの準備が整った時、再び銃撃が再開された。
　今度は車軸を狙ってきているらしい。
　車軸にはまだ爆弾がある……！


「見逃すなよ！」


　安室さんは声を上げると、ライフルケースを外に投げた。
　ライフルケースには爆弾を入れておいたらしく、それが爆発する。
　そして俺は、爆風に揺られるオスプレイをしっかり捉えることが出来た。

　見えた！

　俺はキック力増強シューズを回し、ボールをオスプレイに向かって蹴る。
　ボールはオスプレイにぶつかり、さらに上へ上がって花火を打ち上げ辺り一帯を照らす。
　バランスを崩し結合部をこちらに向けたオスプレイを、赤井さんは狙い定めた。


「堕ちろ」


　引き金を引き、弾は見事に結合部へと撃ち込まれた。

「よし！」

　オスプレイはグラグラと飛行を始める。
　このまま墜落するかと思ったが、制御を完全に奪えていなかったようで、苦し紛れの攻撃を仕掛けてきた。
　何としてでも観覧車を崩壊させるつもりか！

「くそ！」

　車軸が破壊されたら大変なことに……！

◇

Aside


　風見さんを運び観覧車から出る。その時上空から大きな音がし見上げると、花火の光で組織のオスプレイが見えた。
　花火……一体誰が……。
　まぁいい、組織のオスプレイはその人に任せよう。

　止めていた足を再び進め始めると、同時に銃撃がまた始まった。
　初めはこっちに当たりそうになったが、どうやら観覧車の車軸を狙っているらしい。


「盛永さん！」


　盛永の名前を呼ばれ、少し面倒なことになりそうだと思ったが、呼んだのは女性を支えている木村だった。
　巻き込まれた一般人を避難させている途中だったのか？ と、気を失っている女性を見て、私は困惑する。


「って、え……。は？ は！？ はぁぁ！？ え何ッ、何してんの！？」

　なんで木村がキュラソー抱えてるんだよ！？


　木村が抱えていた女性はキュラソーだった。




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