三代目死神が愛した＿＿。6【名探偵コナン×暗殺教室】

piece296　安室side ページ46

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　組織からの情報収集任務のため、毛利さんからの招待客という形でパーティーに潜入する。
　コナン君は僕が付いて行きたいと言ったことで何か勘づいたようだったが、何も教えるつもりはない。

　会場に入ってターゲットがいないか見渡してみるが、あまりにも人が多かった。これは見つけるのに時間がかかりそうだ。
　そもそもこのパーティーに一体何の意味があるというんだ？ 各業界の重役が集まりすぎているせいで、公安の方でも警備に当たれと仕事が来ていた程だ。

　無闇に招待主である毛利さんから離れるわけにもいかず、とりあえずゆっくり探していく。
　遠くの方まで目を見張っていると、ちょうどターゲットが廊下へ出て行くのを見つけることができた。


「すみません、僕知り合いを見つけたのでそっちに行ってきます」
「おう行って来い行って来ーい！」
「また合流するときに連絡しますので」


　毛利さんから許可をもらい、僕はターゲットの後を追って廊下へと目指す。が、後ろからトコトコと付いてくる子どもが1人。
　コナン君だ。
　廊下に出たフリをして会場内に留まり、追いかけてきたコナン君が外に出たところで後ろから声を掛ける。


「何してるんだい、コナン君」
「あ、あはは……」
「まったく。大人しく蘭姉ちゃんの傍にでもいたらどうだ？」
「ごめんなさーい」


　コナン君は「ちぇ」と言いながら渋々会場内へと戻っていく。念のため後ろに気を遣いながらターゲット探しを再開すると、分かりやすい所にいてくれた。
　今日の相手は女性なので普通にハニトラでいいだろう。


「すみません」
「はい？」
「会場内でお見掛けして、とても美しい方だなと思って声を掛けさせてもらったんですが……。もし良ければ、少しだけ僕に時間をくれませんか？」
「あ、は、はい！」


　ターゲットは頬を赤らめて顔を立てに振った。
　すぐに終わりそうだ。
　まずは近くの椅子に座って話をし、距離を縮めていく。さりげなく手を触れてみたりして僕を意識させ、少し体調が悪いからと言って休憩室へと連れ出した。




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