アイスクリームみたいに溶けていく FK ページ1
ライブリハが終わり楽屋で待機中、それぞれまったり過ごしている。
廊下に出ると、ケータリングの前で腕組みをして何かを見つめている北山を見かける。
トイレに行き、戻るとまだそこで同じ格好でいる北山に声をかける。
「何してんの？」
「あ、藤ヶ谷。んー、アイス食いたいんだよね」
「食べれば？」
「いやー、カロリーとかさ」
たいして太ってないじゃん。そんなに悩むか？と思いつつ、
「じゃあ少し俺に分けてよ」
なんて、少し甘えてみる。
「そうか。それいいな、そうしよう」
一人で納得している。
嬉しそうにアイスを取ると
「チョコは甘いから、イチゴな」
俺の意見なんて聞かないよね。まぁなんでもいいけど。
てか、イチゴも甘いじゃん。
楽屋に戻るとちょうどみんな出払っていた。
「器分けるのもめんどくせーし、先に食う？」
「あーんして食べさせてよ」
「やだよ」
まぁ、こんなとこでデレないよね。
「笑。食べたかったのは北山なんだから、先に食べなよ」
そう言うと、にんまり笑ってスプーンをくわえた。
近くでその幸せそうな表情を見ていたら、北山の口の端にアイスが付いた。
ピンクの唇。すかさず近寄ってぺろりとなめる。
「／／／なっ！おまっ！！」
顔を真っ赤にしている。
「誰かいたらどうすんだよ！！」
「・・・あまい。二人でアイス分け合ってる時点で健永とかキャーキャーいいそうだけどね笑」
「・・・一人で食う」
頬を膨らまして背を向けてしまった。
もー、すぐ照れる。
背後から抱きつき、耳元で
「アイスはいらないから、北山が欲しい」
ついでに耳たぶを甘嚙みすれば、頭からポンっと煙を出して動かなくなった。
少しして、ガチャ、と扉が開くとニカが戻ってきた。
「あれ、ミツ寝ちゃったの？」
北山は頭からタオルをかぶって、ソファに寝ころんでいた。
「知恵熱でも出たんじゃない？」
俺はニヤける口元を隠しながら、今夜が楽しみだなとテーブルの上で溶けていくアイスを眺めた。
Fin
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桃しろくま(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます、訂正しました。 (2019年6月15日 1時) (
レス) id: f1ceb06e24 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年6月14日 22時) (レス) id: 82c100843c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃しろくま | 作成日時：2019年6月14日 19時
