え、やめてください ４【忍たま】

トリップ ６年生 ページ43

忍術学園





その名の通り忍術を学ぶ所

１年生から６年生まであり

その学年によって忍び服の色が違う

くノ一と忍たまに分かれているのだが





忍たま５年ろ組には女性がいた

なぜ彼女はくノ一ではなく忍たまにいるのか

それを知る者は少なかった





最初こそは女性なので変に見られたり

なめられたりするのたが









それはほんの一瞬だけ









その美しい容姿からは考えられない程の速さ

技のキレ、立ち回り等

組み手で彼女に勝てる者はいない





彼女は頭も良く

５年ろ組に学級委員長はいないのだが

何だかんだで彼女を中心に事が回っているようで

本人は複雑な心境らしい





そんでもって後輩の面倒みも良いときた

彼女に助けられた生徒も結構いるらしく

憧れの先輩として見る忍たまやくノ一が多かった









これだけ揃えば彼女を好いている人も少なくはない

何人も想いを伝えたが

全て優しく微笑み、丁寧に断っていた





彼女の好いた人は誰なのか

そんな噂も定期的に流れるほどに

魅力的な人で

歳を重ねるごとに綺麗になってゆく

姿を見ている同級生は

綺麗の感覚が麻痺してしまったと言っていた





彼女は寒いのが苦手らしく

冬には食堂で生姜湯を飲んでいるのを

度々見られている





一年に一回

決まった真冬の日に彼女は決まった場所で

とある木を見つめながら

長い時間じっとしているらしい





何をしているのですかと後輩が問うても

なんでもないと曖昧に微笑むだけだった





その後輩が言うには

とある木を愛おしそうに見つめていたという

そんな姿の彼女にまた惹かれてしまう者も増え

同級生は色々な意味で苦労している





そんな彼女も









今日から６年生となった

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