え、やめてください ４【忍たま】

トリップ 猫っ毛 ページ34

学園長から





今日から３日間、休みの日だと伝えられ

多くの生徒は不思議がりながらも喜んでいた

４年生は少し不審に思っていたようだが

５、６年生が特に反応していなかったため

何も無いのだと思ったらしい





なぜ急に３日も休みになったのか

何となく予想はついた





三郎の事で何かあるのだろう





だから三郎のことを知っている５、６年生は

反応していなかったのだ





生徒達がそれぞれの長屋に戻りながら

この休日をどう過ごすか楽しそうに話し合っている

どうしようかと考えていたら









兵助「ちょっといいか」





ごく自然な素振りで兵助が誘ってきた

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





兵助「Aが思っている事、大体合ってるよ」





５年長屋の廊下に腰かけながら

そんなことを言われる

色々と気にかけてくれているとすぐわかった









『そう…三郎、いつ頃から時間が空きそうなの？』





多分、三郎は学園長や先生方と話をしている

もう時間も余りないので言える時に言わなくては





兵助「今日はまず無理だな

明日の…夕方辺りなら２人で話せると思うぞ」





明日か…出来れば早く言いたいのだけれど

こればっかりは仕方がない





『まだ三郎に言えていない事があるからさ

…もう、いい加減にしないと』





兵助の猫っ毛を指でくるくると回す

うねっているのに何故かサラサラなんだよな









兵助「愛の言葉か？」





何だか、兵助の口から愛とか少し笑えてくる

しかも結構真剣な顔だったから余計に





『実は違うんだよなぁ…これが』





若干ニヤついていたのがバレたのか









兵助「あれだろ、実はおばあさんとかだろ」





少しムスッとした顔をしていた

ジャンル的に間違っていないのが

これまた笑えてくる





『そうそう、それ』









今度は２人で笑う

トリップ 新雪→←トリップ 無理ですよ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す