え、やめてください ４【忍たま】

トリップ 体温 ページ26

部屋に着くなり





三郎は山田先生に呼び出されて行ってしまった

すぐ帰ってくれば良いのだけれど









雷蔵「はい、お茶」





お礼を言いながら受け取れば

両手が温まる









八左衛門「Aって寒いのダメなのか？」





頷くことで答える

寒いのはめっぽうダメなのだ

冬は基本、やることがない時は

布団の中にいることが多い





兵助「喋るのも嫌そうだな」

勘右衛門「俺けっこう体温高いから温めようか？」





あざとくニコリと笑う

いかにも冗談だが体温は高そうなので









勘右衛門「………え」





勘右衛門さんの横にくっ付くように座った

これで幾分か温まる

…体温が高いのは本当のようだ





雷蔵「よかったね、勘右衛門」

兵助「三郎が帰ってきたら勘ちゃんシめられるな」

八左衛門「羨ましいと思ったけどそれは嫌だわ」





これくらいの事で嫉妬などしないだろう…多分





勘右衛門「正直…役得だけど

三郎にシめられるのは勘弁したいから離れて」





三郎は私でも敵に回したくない

ネチネチとしつこいだろう…想像するだけで嫌だし









『思う存分シめられてください』

勘右衛門「酷い！」





離れてと言いのならそちらから離れれば良いのに

まぁ、私としてはこの方が暖かいのでいいけど









勘右衛門「あ！もしかして嫉妬させたいとか」





ニマニマと笑いながら顔を近づけてくる

すっごいイラつくのは私だけじゃないはず





『雷蔵さん辺りは気づいていると思いますが』





少しだけニヤリと笑った









『あの人、結構嫉妬してますよ』

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