え、やめてください ４【忍たま】

トリップ 白い ページ2

いつも通り





皆より早めに起きて身支度を始める

シナ先生から最近頂いた全身鏡で髪をチェックした

首の痕はもうない





前持っていた全身鏡は今こそは良いものの

将来的に小さいからと言って

シナ先生が大きい全身鏡をくださった

全身鏡など決して安くはない

だけどシナ先生は頑張ってるご褒美よと言われ

断るに断れなかった





とても嬉しかった

ここを卒業しても使い続けれるよう大事にしたい





鏡に映った髪紐を見て思わず微笑む

私が三郎さんと秘密を共有した日

髪を結ってくれた時にそのまま借りてしまった物だ

返そうと翌日訪ねたら





三郎「あんまり汚すなよ」





優しい笑みで私の髪を撫でるだけだった

前まで使っていた髪紐は血で汚れてしまい

色が落ちなかったので捨ててしまった

その代わりということだろう





皮肉なことに白い髪紐だし

汚さないように気を付けないと





込み上げてきた愛おしさをどうにか表したくて









『I'm in love with you.』

(私はあなたに恋をしています)





小さくそう呟いた

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





昼食を食べ終わり部屋に戻る途中だった









雷蔵「Aちゃん」





雷蔵さんに呼び止められたのは





『どうされました？』





何だかうずうずといった感じだ

…可愛らしいだけだが





雷蔵「えっとね、ちょっと聞かたいことがあって」





雷蔵さんが私に何かを聞くなんて

結構珍しいのでは









.









雷蔵「Aちゃんって西洋の言葉がわかるの？」





……あらまぁ





今朝のバッチリ聞かれてたのね

別にやましい事じゃないしいいけどさ





『全てではありませんが…

母が西洋の本を集めるのが好きだったので』





前の時に勉強してたのもあるんだけれど

まさかこったでも

英語の勉強をするなんて思わなかったなぁ









雷蔵「…凄い、その本って今あるのかな？」





あぁ、だからうずうずしていたのか





『ありますよ、よかったら見ます？』









とても素敵な笑顔で返事をしていた

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