え、やめてください ３【忍たま】

トリップ だって ページ28

今日は





兵助「…それで？」





連行されるのが多い





『だから、解決したからもう雑渡さんは来ない』





これまた何時だかの光景を思い出す

目の前には兵助と勘右衛門が私をずっと見ている





勘右衛門「…じゃあ今朝来るのが遅かったのは」





お、当たり





『雑渡さんと医務室で話をしていたからです』





頭を抱えてため息をつくもんだから

少し吃驚してしまった









兵助「…なんで言わなかったんだ」





なんでって…





『最初は誤魔化したけど頭の中で整理をしたら

言うつもりだったんだよ』





なのに





『なのに、だって…あんな事になったから

言えなかった………

三郎さんには特にお世話になってるから

１番に伝えたかったのに』





本当に









『兵助、勘右衛門さん…どうしよう』





こんな事もしかしたら５年生にとっては

そんなに思い悩むことも無いかもしれない

でも、本当にどうすれば良いかわからない





勘右衛門「兵助…」





いきなり立ち上がり









.









勘右衛門「三郎殴りに行くけど一緒にどうよ？」





何とも物騒なことを言い出した









兵助「了解」





そこは止めて欲しかった





『２人共止まってください…

これは私の気持ち的な問題ですから』





勘右衛門さんの腕を引っ張り何とか座らせた









兵助「Aは怒ってないの？」





そういや…怒りなんて感情はなかった

泣いたことだし悲しいとは思ったけど

…悲しいと言ってもなぁ





『怒りはない、けど……

いや、私が気にしすぎなだけだから

仕返しが出来るくらいの余裕持たないとさ』





相手はからかいの１つに過ぎない

なら私もからかいの１つとしての考えるべきだ





兵助「お前…良い奴だよな」





なんでそうなる

勘右衛門さんも頷かなくていいから









勘右衛門「今日はこのまま

勘ちゃんのお布団に一緒に寝ようか」





いや、部屋に戻るし





『部屋に戻りますよ』





立ち上がれば今度は私が座らされた





兵助「今は部屋に戻らない方がいい」





兵助が私に顔を近づけてくる

その口は私の耳の方へ









.









兵助「三郎がすぐそこにいる」









反応してしまったのは無理もない

思わず襖の先を見てしまう

…行くべきなのだろうか





勘右衛門「寝ちゃいなよ」





どうすれば良いかわからず









【また、明日】





咄嗟に矢羽根が出た

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